墨絵のごとき鯉流れて来梅雨の雷
回答者 イサク
こんばんは。
「墨絵のごとき鯉」という措辞は過去に無かったわけではありませんが、確かにインパクトがあるものです。
この句では、そのインパクトが生きないまま流されてしまってますね。
私の知っている句では「鯉が墨絵のごとく見える」ことが句の主軸になっているのですが、この句は「鯉が流される」ことが主軸で、「鯉が墨絵のように見える」ことにどんな意味があるのかがなかなか伝わってきません。
理由のひとつが「出水」で「流れる」と当たり前の繋がりをしてしまっていること。
あと六六五の破調のリズムが悪いですね。
この場合は上五を字余りにして、中七以降を整えた方が、リズムは良くなるかな・・・と思います。
↑提案句の「来」は「き」、「雷」は「らい」と読みます。
点数: 1
添削のお礼として、イサクさんの俳句の感想を書いてください >>
梅雨で氾濫しそうな川で鯉が泳いでいるのでは無くて流されていそうな様を見て詠んだ句です。