俳句添削道場(投句と批評)

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朝霧に干し場にぎわう日和かな

回答者 平果

添削した俳句: 朝霧に物干しにぎわう日和かな

洗濯物を干す人々の賑やかな話し声が聞こえて来そうな句ですね!

物干場という空間と、朝霧が出ると晴天になるという知恵が、どちらも共有されていることが詠まれている点が、とても良いですね。空間と知恵を共有する仲間内での、「やあ、今日は晴れるね」「ようやく洗濯物を干せるね」等といった、温かみのある会話が想像できて、楽しいです。
「かな」とすることで、詠み手もこの洗濯日和を心待ちにしており、先の会話の中にもすんなりと入っているだろうことが思われます。

提案した句は、「物干し」を「干し場」とすることで、五七五のリズムを保ったものです。個人的に、定型に対するこだわりがあり、句意も損ねることがないだろうと判断し、提案させていただきました。僅かでも御参考になれば幸甚です。

点数: 2

「芒原伊吹の風になびきけり」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 芒原伊吹の風になびきけり

明快に情景の立つ句ですね!

この節、伊吹山はやはり寒寒としているのでしょうか。
伊吹おろしによってなびく芒には、大いなる山にひれ伏す趣がありますね。芒を通じて、山の力強さが表された句だと感じました。

点数: 2

「大玉の白菜抱く畑の列」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 大玉の白菜抱く畑の列

どこまでも続く白菜の列が目に浮かぶ句ですね!

地母神の発想は世界各地にあるようですが、母なる大地から産まれ、母の御胸に抱かれ、慈しまれて育った白菜という捉え方には、土地もその産物も大切になさっている詠み手の思いが込められていますね。
土と共に生きる人間の姿が目に浮かんできます。

点数: 2

「青空に白菜しゃんと胸を張り」の批評

回答者 平果

添削した俳句: 青空に白菜しゃんと胸を張り

瑞々しい景の立つ句ですね!

青・白・緑の彩りが爽やかで、大きく膨らんだ白菜はまさに自慢げに胸を張っているかのようですね。
「しゃんと」という擬音は句の肝で、句全体の瑞々しさを支えているように感じました。

点数: 4

寒月は鏡の如し友と酌む

回答者 平果

添削した俳句: 立冬の月鏡ごと晩さん会

心までも温める晩餐会の帰り道、冴え渡る月の光を受けながら歩く夜道は、句を詠みたくなる瞬間ですね。

他のかたが御指摘なさっている通り、「立冬」と「月」とを併せ詠むと具合がよろしくないようですね。
では、どうするか。私は貴句を拝見して、詠まんとしているのは「立冬」限定の月ではなく、冬の月の冴えなのではないかと感じました。なので、冬の季語「寒月」を用いることにしました。
また「鏡ごと」では、「まるで鏡のようである」の意にはならないので(「鏡のごと」であれば通るのですが)、いっそ七音使って、「鏡の如し」と致しました。漢字を用いたのは、寒寒とした雰囲気を表現できると思った為です。
「晩さん会」は、漢字に改めた上で、そのまま使いたいと思ったのですが、個人的に定型に対する拘りがあるため、五音で代替となる語を探してみました。「食事会」が見当たりましたが、「晩餐会」と比べて、安っぽい印象を拭い切れません。いっそ名詞を諦めて、「晩餐会」の語によって表現せんとしたものを代わりにしたいと考えました。では、「晩餐会」によって表現されるものとは何でしょうか。それは、お友達のご夫婦と食卓を囲む温かく穏やかな時間なのではないかと想像致しました。それを五音で言い表すのは、私の力量では難しいことでした。無理やり「友と酌む」としました。

拙い添削案ですが、僅かでも御参考になれば幸甚です。

点数: 4

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