俳句添削道場(投句と批評)

なおじいさんの添削最新の投稿順の2ページ目

「待つ華や誘ふ瞼に風花す」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 待つ華や誘ふ瞼に風花す

横山敏浩さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。今の素直な気持ち、ということは、早く桜が咲かないかな、でも現実は雪がちらついているよ、というようなことでしょうか。それは私も同感です(笑)!

ただ俳句では、このような、気持ちとはうらはらに現実はこうだという状況を詠むのは結構難しいのですよ。なにしろ十七音しかありませんから。

御句、「待つ華や」、これは「花」としてしまうと桜を意味して風花と季重なりになるからということでしょうか。しかし逆に意味がわかりづらくなっている気がします。

次に「誘ふ瞼に」ですが、何が何を誘っているのかがわかりにくいです。
もしかしたら、瞼を閉じて頭の中に風花が?という意味かと思いましたが、それでは風花の季語が弱くなりますね、やはりこれは実際に瞼に風花が舞い降りてきたのでしょう。

すみませんが、ここで、あることの予約の時刻になりましたので、一旦失礼します。

点数: 0

「蕗味噌や三杯目にはそっと出し」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 蕗味噌や三杯目にはそっと出し

笙染さん、こんにちは。
御句拝読しました。蕗味噌があれば三杯とは言わず、何杯でもいけますね!

御句、わかるのですが、ただ、中七以降が、「居候三杯目にはそっと出し」という有名な川柳からそのまま持ってきているのが気になります。
せめて、

・蕗味噌や二杯目までは堂々と

とかであればなんとか・・・。

食べ過ぎ注意です(笑)!

点数: 1

「春愁や観音像の腕の数珠」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 春愁や観音像の腕の数珠

あらちゃんさん、こんにちは。
御句拝読しました。春愁ですねー。

私は、元々から腕に数珠をかけている観音様に作者がお祈りをしているさまを思い浮かべました。
でもご自身のコメントを拝読しますと、作者がおかけになったとのこと、それであれば、次のようなのはいかがでしょうか。

・春愁や観音像の腕に数珠
・春愁や数珠を供へし観音像

ただ、どちらも自信がありません。あらちゃんさんのことですから色々お考えのうえだと思います。逆にご意見いただければ嬉しいです。よろしくお願いします。

点数: 1

「飛び出して春だと叫ぶ蕗のとう」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 飛び出して春だと叫ぶ蕗のとう

笙染さん、こんにちは。
御句拝読しました。先の方々がおっしゃっていますが、私からもお伝えさせてください。蕗の薹は、まだ冬の名残りがある陽気の中で、真っ先に、「春ですよー!」と春の使者のごとくに芽を出す、その様が、苦味のある味覚とともに愛され、春の季語となっていると思います。
そうなりますと、御句は蕗の薹の説明のようになっており、「降り出して冬とささやく白い雪」みたいな句になっています。
御句、たとえば、「飛び出して春だと叫ぶ何かの芽」とかであれば、問題ないかもしれません。でも蕗の薹ですから、それだけで力を持っています。
「足元で何か叫ぶや蕗の薹」これだと、読者が「蕗の薹が叫ぶ?なんて言っているのだろう?」と想像してくれるような気がします。

季語は、季節を表すだけでなく、他にも含みの意味があります。これを季語の力(チカラ)と言います。これをぜひお使いください!

点数: 2

「母呆け余所の子なりたしつくづくし」の批評

回答者 なおじい

添削した俳句: 母呆け余所の子なりたしつくづくし

杉田信女さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。親御さんの介護は、大変ですねー。まして認知症気味であればなおさらです。私も数年前まで経験者です。お察しします。

御句、まず中八は直せますよ。

・母呆け放り投げたしつくづくし
・母呆け捨てていきたしつくづくし
・母呆け縁を切りたしつくづくし

でもこれでいいですか?
「母への愛情を強調するよりあえて非情に読んだ方が思いを再確認できるのか」
これは、信女さんの心の中ではそうかもしれませんが、五七五だけを読む第三者には共感を呼ばないと思いますし、単に信女さんを「母親がこれまで育ててくれた恩に感謝しない冷たい子だ」と思われるだけのような気がします。
ストレートに読まない方がいいのか?という問いかけには、私はストレートに詠んでくださいと言いたいです。
ただし、ダイレクトには詠まずに、婉曲な表現のほうが味わいが出ます。この違い、わかりますか?

・母呆け幼子のごとつくづくし

信女さんは、時々実家にお帰りになるから、お母様の変化をより強くお感じになるのでしょう。
お元気なうちに、できるだけ会って差し上げてはいかがですか?

点数: 4

なおじいさんの俳句添削依頼

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