俳句添削道場(投句と批評)

篠原新治さんの添削最新の投稿順の3ページ目

室外機あたりを好み蜂来る

回答者 篠原新治

添削した俳句: 蜂きたるなじむわが家の室外機

なじむ というのが、どういう状況か分かりかねました。
毎年のおなじみの光景、という意味でしょうか。
「~きたるなじむわが~」と平仮名が続いて切れ目が分かりづらく感じますので、表記の工夫が考えられそうです。

点数: 1

春暁や秘仏の弥陀の厨子ひらく

回答者 篠原新治

添削した俳句: 春光や阿弥陀如来の厨子開く

平明で分かりやすいとは思います。

春光は、春の景色のことを言うようです。いかにもキラキラした風景ですので、秘仏の厨子が開かれる場面に、マッチするかどうか、検討の余地がありそうです。
例えば、時間情報を入れるというのはいかがでしょうか。

点数: 1

蜂の巣を蜂が頭を振つて出て

回答者 篠原新治

添削した俳句: 六角形から蜂のかぶとの動き見る

言葉の置き換えを工夫された点は伝わってきます。

ただ、やはり、六角形って何のことだろう?と感じてしまいます。
素直に蜂の巣と分かる方が、読み手に負担を掛けずに済むと思います。

出たり引っ込んだり している動きを何とか描写したいですね。

点数: 1

野遊びや草を結べばかんざしに

回答者 篠原新治

添削した俳句: 摘み草の髪飾り結う子が宝

伝えたい思いが表れていますね。
が、やや主観的すぎるようにも思います。

また、摘草は、食べるための野草を摘むことを指すようですので、「野遊び」ではいかがでしょうか?

点数: 2

ひそやかや飛騨高山の桜東風

回答者 篠原新治

添削した俳句: 桜東風祭り囃子や山都たび

お祭りは賑わいや触れ合いを伴うものですから、コロナ禍では開催は難しいのでしょうけど、やはり寂しいですよね。
早く絢爛豪華な山車の巡行が見たいですね。

高山祭は春の季語になるようですが、開催されていない状況では、季語としては働きにくいと思います。
また、「山都」とは熊本や福島にある地名のようですが、飛騨高山との連想が繋がりません。
ここは、高山の町並みが静まり返っている状況に絞ってはいかがでしょうか。

点数: 2

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