「冬空の枯れ木に白い花吹雪」の批評
添削した俳句: 冬空の枯れ木に白い花吹雪
お早うございます。貴句、拝読いたしました。
重なっている3つの季語が全く活きていない様に、読者には見えてしまいますかね。
「句で何故、何を、どの位、どの様に表現なさりたいのか?」が
整理なされていない様に私めには感じられました。
以下、きびしい事を書いてしまい、申し訳ございません。
季語は冬空(三冬・天文)、枯木(三冬・植物)、花吹雪(晩春・植物)ですが、
季節の相互作用が無く、季語の主従関係が不明、作者の感動点が
句中に整理されておらず、結果として「白くてきれいなものが舞っている」だけの
内容になっております。
句の核は作者コメントにお書きの「枯れ木に粉雪が花吹雪のように、綺麗だなぁ」で
しょう。ですので季語「冬空」は完全に不要。率直に「粉雪」が良さそうです。
手持ちの季寄せで調べますと、3音で「こゆき」とも読めます。
そして、粉雪は白くて当然ですので形容詞「白い」も不要。
残りを何とか活かしてみます。
花吹雪は完全に比喩(例え)にして、季語としての力を無くします。
私めからの添削提案はどちらも破調の以下で、作者がご納得できない可能性を考えて
2案の提示でございます。
如は「ごと」(~の様な)、粉雪は3音で「こゆき」でございます。
A:花吹雪の如枯木の粉雪かな
(終助詞「かな」の切れ字で、主季語を強引に「粉雪」に確定させる)
B:花吹雪の如キラキラの粉雪よ
(花吹雪は樹から落ちるものなので、粉雪で冬である以上、読者には枯木の想像は
十分に可能。よって粉雪を少し描写し、間投助詞「よ」で作者心情に寄せる)
B案は「キラキラの」ではなく「輝ける」等でもアリですが、
要は「何等かの粉雪の描写が5音でできる」事をお伝えする為でございます。
5音は自由にお変えいただいくのが良いかと、私めは考えております。
俳句は「季語を含めた17音の短詩」であり、季語自体も詩でございますので、
1句に入れる事ができる情報量はとても少ないのでございます。
まずは「句で伝えたい事を少なくして整理する」事でしょうかね。
以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
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