「柿落葉なほ鮮やかな色残し」の批評
添削した俳句: 柿落葉なほ鮮やかな色残し
こんばんは、冬の月の句のコメントありがとうございます✨
何故尺八を例えたか、ですが、俳句成功率の低い直喩になってしまいましたが私にはどうしてもその様に見えた、としか言いようがなかったのです。
実は、、俳句を始める何年も前から尺八の学習者なのですが、凄味があり凛として強く硬い音、を目指して日々本曲を精進していますが、なかなか難しいのです。尺八の音、というと柔らかめの音色を想像される方も多いと思いますが、尺八の目指すべき音は、倍音を充分に含んだ、硬めで強い、輝きのある音、素一様の表現どおり、今日の、「凍てつく様に澄んだ空に冷たく鏡の如き月」の様な音です。
そして、黒い雲間から出てきた鏡のような月の姿は独特の凄味を帯びていました!
この雲はムラ息(わざと息の擦れる音を出し凄味を出す)技法を彷彿とさせました。
尺八学習者という背景があって余計にそう見えたのだとも思いますが、一度でも本物の演奏家の尺八演奏を聴いた事のある読者なら、冬の月と尺八が共通点を持っている事を抵抗なくわかってもらえるかとも思い、句にしておきました。
御句鑑賞させていただきました✨柿の葉の色は本当に味わい深い、見ていて飽きない、好きな葉です。一枚の葉の中にいくつもの色や模様があって一枚が完結した芸術品みたいですよね。中七下五、ピッタリだと思います!
点数: 1