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人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか? (No: 1)

スレ主 最高パス 投稿日時:

私は自分でもかなり人の心の機微がわからない方だと思ってるんですが、そういう人間でもラストオブアスや寄生獣みたいな人の心を打つと評判の大作って作れるんでしょうか?
それともそんな大それたことは考えずに、もっと下劣というかスナック感覚で楽しめる作品を作ることを考えたほうがいいんでしょうか?
それと「ハートフルなことで評判の作品を描いたのに血も涙もない発言をした」みたいな作品と人間性が真逆な作家がいたら教えてほしいです。
そういう人の話を聞けば「自分でも心を打つ作品が描けるんじゃないか?」と自信を持てるので。
とりあえず私の知っている限りでは、和月伸宏さんが主人公が弱きを助け強きをくじき弱肉強食を否定すると評判のるろうに剣心を描いておきながら、児童ポルノを所持(弱者が虐げられている現状を許容)していましたが。

カテゴリー: その他

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人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信 (No: 2)

投稿者 スヲ(たーぼ) : 0 No: 1の返信

投稿日時:

 つ     三島由紀夫   ( 傑作を書いたアスペ ) 
 
 つ     アンデルセン   ( 傑作を書いたアスペ ) 

人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信 (No: 3)

投稿者 サタン : 2 No: 1の返信

投稿日時:

人の心を打つ作品、ようは感動モノってのは、一種のロジックが確立してるので、やり方を覚えて実行するスキルがあれば割と誰でも作れます。
例えば、虐待を受けてる小さな女の子が母親の誕生日に頑張って夕飯を作ったのだけど、母親は出先で男とディナーを楽しんだまま深夜に帰って来て、娘を無視してそのまま寝室へ。娘は一人で用意した夕飯を食べた。
とまあ、そんなシーンを読んだとして、スレ主さんはどう感じますかね。母親への怒りか娘への同情か、って感じじゃないかな。
このように、人間が「かわいそうだな」と思える状況はだいたい決まってて、かわいそうな子が頑張ってれば応援したくなるのは当然で、そんな子に意地悪する人物には怒りを覚えるものなんですよ。
まあ、私もそこまで他人に共感しないので、あくまでロジックとしてそうだってことを知ってるだけなんですけども。

「こういうことを書けば読者はこう感じるだろう」というのが、感動モノの場合は他と比べて割と楽なので読者の感情を揺さぶる「演出」の面で言うとコツを覚えればけっこう簡単です。
なので、そうだな。
適当な作品を単純化してみてください。
「主人公が悲しい思いをする」「ひどいことが起こる」「ほんの少しの幸せを感じる」
みたいな。
そしたら、「主人公が悲しい思いをする」は「主人公が悲しい思いをする内容なら何でもいい」と考えて、主人公が悲しむ展開を考えてみてください。
他の要素も同じように。
感動ものはこうしたロジックが既に決まってて、あとは設定や演出によるところが大きかったりするので、こうすりゃ比較的簡単に感動モノを作れます。
つまり、人の心がわからんでも、誰でも作れます。
例えば、「主人公は少し変な名前で、学校でイジメられて恥ずかしい思いをする」「特に名字が嫌だ、こんな名前いますぐ変えたいと言うが、実は主人公は養子で本当は違う名前だった」「それを知ったとき主人公は自分の言葉がどれだけ両親を傷つけていたかを理解して、養父母の愛情を強く感じた」とか。
こういう感動する流れを理解すりゃ、あとは既存の作品を読んでその流れを学んで自分に取り込んでいけばいい。

人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信 (No: 4)

投稿者 戦予報 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

極端で、局所的な話をしますが、人の心の機微に気づく力なんて必要ないと思います。だって、作品に登場する人物は全員自分自身なんですから。必要なのは自分の心の機微に気づく能力だと思います。その感動を作品に落とし込むのが作者の腕の見せどころだと思います。

人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信 (No: 5)

投稿者 あまくさ : 1 No: 1の返信

投稿日時:

>私は自分でもかなり人の心の機微がわからない方だと思ってるんですが、そういう人間でもラストオブアスや寄生獣みたいな人の心を打つと評判の大作って作れるんでしょうか?

人の心の機微はわからなくても、ラストオブアスや寄生獣の良さはわかるわけでしょう?
じゃなくて、それらの作品の「評判」を聞いただけで、あなた自身は何も感じないということですか?

>和月伸宏さんが主人公が弱きを助け強きをくじき弱肉強食を否定すると評判のるろうに剣心を描いておきながら、

ここでも「評判」という言葉を使われているのが気になります。あげていらっしゃるもの以外でもよいのですが、あなた自身が素直に好きだと感じる作品に巡り会ったことはあるでしょうか?
もし、あるなら大丈夫だと思いますよ。人の心の機微が分からなくても、物語に感動する心がどういうものかは分かるわけですから。

>それと「ハートフルなことで評判の作品を描いたのに血も涙もない発言をした」みたいな作品と人間性が真逆な作家がいたら教えてほしいです。

石川啄木とか。
この人、自分の結婚式をすっぽかしています。結婚した後も奥さんを置き去りにして、自分の夢を追って北海道に移り、周囲の引き立てで高収入の職に就けたのに仕送りもせず、あげく3人の女性と浮気します。そんな自分を棚に上げて、妻の浮気を疑って大騒ぎしたこともあります。

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買い来て
妻としたしむ

良い歌のように思えますが、ここまで蔑ろにした妻に、自分が寂しくなったときだけ甘えているにすぎません。相手の気持ちなんか、これっぽっちも考えない男です。

ライトノベル作法研究所管理人うっぴー /運営スタッフ:小説家・瀬川コウ:大手出版社編集者Y - エンタメノベルラボ - DMM オンラインサロン

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人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信の返信 (No: 6)

スレ主 最高パス : 2 No: 5の返信

投稿日時:

私はラストオブアスや寄生獣に触れても良さがよくわかりませんでした。なので「こういう評判ですが」という言い方をしました。
あと私は映画スターシップトゥルーパーズみたいな、人が死にまくるのをバカバカしく描いてる作品が好きです。

人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信の返信の返信 (No: 7)

投稿者 あまくさ : 0 No: 6の返信

投稿日時:

他人の評判は必ずしもあてになるものではないし、良さがわからない作品に憧れて目指そうとするのは健康的ではありません。人が死にまくるのをバカバカしく描いている作品が好きなら、そういう作品を書けばいいんじゃないですか?

だいたい「ハートフル」なんてサタンさんの仰るように脚本術のテクニックで演出できることで、そんなにご大層なものじゃないですよ。

人間に価値など無い
価値無き者同士の争いに
命の徒花を咲かせてみせろ!

『幼女戦記』EDより

人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信 (No: 8)

投稿者 あざらし : 1 No: 1の返信

投稿日時:

言葉は悪いけど、安い感動なら書けると思います。

日本映画によくありますよね。
演技力はないけど顔が売れてる俳優を使って、盛り上げシーンでクッサイ台詞を喋って、それを聞いた俳優がやたら声を張り上げて、ヤッスイ音楽かけて後は俳優が涙を流すという、所謂お涙ちょうだいロジック映画。

小説も同じで、名前は不名誉なんで伏せますが、肩書きが色々ある小説家が”感動パターンの決まりごと”と”物語のロジック”だけで、しょーもない小説を書いてます。
このしょーもない原作を元に、これまたしょーもない映画を作ったりしてます。
この映画、仕事上の事由があって観たところ、あまりにも陳腐でビックリしたんですが「原作は良いのかも?(日本映画によくありますね)」と考えて小説を手に取り、その酷さに二度ビックリした次第。
なんでこんな原作が映画化までされたかというと、後日知ったのですが小説家が配給元の役員をしてました。
それでも顔が売れている俳優を出して宣伝をすれば、そこそこ売れて、相乗効果で小説も売れる。

毒を吐いてしまいましたが、要はコネでしょう。
じゃあコネがないならどうすれば良いかというと、実力しかないわけです。
勘違いして欲しくないのは、安い感動が駄目だといってるのではなく、それで勝負できる場所を選ぶ方が良いということです。

なろう系なら需要はあるでしょうし、そこで注目を浴びればそういった拾い上げレーベルも数多くありますよね。
厳しいかな、という場所は出版社のラノベ新人賞。
同じ安い感動でも、より高いレベル、ひとひねりが要求されると思います。
かなり難しいと思うのは、出版社の一般レーベル公募。
安い感動は嫌われる帰来があると感じます。

出版なんて目標にしてなく単に人に読んでもらいたいなら、感動それそのものが多くの場合は通読して産まれるものですので、ほとんど無視しても良いと思います。

それと、

>和月伸宏さんが~ 中略 ~児童ポルノを所持(弱者が虐げられている現状を許容)していましたが。

こんなの心の機微というには大げさです。
単に一枚岩じゃないというだけ。
一般常識よりペドフィリアとしての情欲が上回っただけで、本人の中では都合の悪いことに蓋をしてるんだと思いますよ。
ダイエットすると言いながら、スィーツ食べる女子みたいなモンです。(例えは悪いですが)

それより、

>スターシップトゥルーパーズみたいな、人が死にまくるのをバカバカしく描いてる作品が好きです。

あれは監督本人がナチスのプロパガンダ映画のパロディと言ってますから(笑)
いや、面白い映画です。
面白い映画を選別するセンスは少なくともお持ちです。
そこでといってはナニですが、心の機微なら同じ監督で【ブラックブック】があります。
ポール・バーホーベン監督って、もの凄く作家性が強くてセックスとバイオレンスを絶対に避けない。人間の本質という態度を貫いてますよね。
でも同時に『主人公は正義、敵は悪』という図式も徹底的に排除します。
主人公側も敵も、等しく残虐で利己的で、そこにイデオロギーが介入する余地がない。それが最もよく出てる映画だと感じます。
質問の意図から逸れますが、こういうのも心の機微の一部分だと思いますので、楽しんでみてはいかがでしょう。

人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信の返信 (No: 11)

スレ主 最高パス : 1 No: 8の返信

投稿日時:

>こんなの心の機微というには大げさです。
単に一枚岩じゃないというだけ。
一般常識よりペドフィリアとしての情欲が上回っただけで、本人の中では都合の悪いことに蓋をしてるんだと思いますよ。
ダイエットすると言いながら、スィーツ食べる女子みたいなモンです。(例えは悪いですが)

そういえばアクタージュって作品の原作者が強制わいせつを働いたことで、作品が連載中止になって単行本が出荷停止の事態に追い込まれたことを思い出したんですけど、この人も和月伸宏さんみたいに一般常識はあるけど本人の中では都合の悪いことに蓋をしてたってことなんでしょうか?
この作品の方は触れたことがないので、作者の人間性と真逆になってるような内容なのかどうかは知りませんが。

人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信 (No: 9)

投稿者 読むせん : 1 No: 1の返信

投稿日時:

このスレの「金木犀」って人やね。ほぼ荒らしだし傍迷惑だし無神経で煽りストで申請のろくでなし。
 スレの参加者を独断と偏見で5人くらいノイローゼになりそうなほど追い詰めて叩き出した挙句に管理人さんにまでご高説垂れて管巻いた挙句、被害者根性丸出しでぴーぴーわめきちらす。

周囲の人をキレさせ不快にさせる事にかけては異常な才能の片鱗すら見せつける。し人をキレさせることに成功したらプギャリまくって悦に入る行動は心底軽蔑に値する。

自意識過剰で厚顔無恥でほんと最低だと思うけど、作品はセンシティブで悪くないと思うよ。
ーーーーーーーーーーーー
正直、文章は嫌いじゃ無いだけに、しみじみ作者の人間性を知りたくなかった人って感じ。

人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信の返信 (No: 10)

投稿者 金木犀 : 1 No: 9の返信

投稿日時:

あのさ、読む専さん。

それ、このスレで言う必要があった?

あなたに人間性をとやかく言われたくないから。
僕は時とは場合により、必要に応じて、言葉を選びながら人とぶつかってるつもり。
意見を、独断と偏見とまっぷたつに断言されてますが、それこそあなたの偏見ですよね?
被害者根性ってなんや。
ただの事実を言ったまでだけど。
ぶつかるからには、そりゃ行き違いはあるよ。でもそれを荒らしと一緒にされるのは心外です。貴方みたいに暴言を吐くような真似は一度たりともしてないですよ。

読む専さんの方が僕からすれば荒らしに見えますけどね。

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人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信の返信の返信 (No: 12)

投稿者 読むせん : 0 No: 10の返信

投稿日時:

うん。荒らしみたいなもんですよ( ゚Д゚)b

 金木さんが仮に作家道を目指すとしたら、金木さんの感性に惹かれて、そこそこ固定客もつくと思います。

ただし、それを妬んだり貶(おとし)めてやりたいと思う正義厨とか荒らしに近い人間は、かならず騒動を引き合いに出し、金木さんのマイナス・イマージの宣伝や足を引っ張る道具にしてくると思いますよ。
 
ネット界隈みていると異様に見当違いの嫉妬で人の足を掬(すく)って悦に入る変態が多いですから。
ーーーーーーーーーーーーーー
英雄ジークフリートは、竜を殺し、その血を浴びたことで不死性を得た。
だけど、竜退治の折に体に一枚の葉っぱがこびりついていて、ジークフリートには、葉っぱ一枚分だけ不死性を得られなかったウィークポイントができてしまい、そこを刺す事ができたら、凡才でもニートでもバブちゃんでも「竜殺しの英雄」に成り上がった男を殺す事ができてしまう

あなたの作家生命を殺せそうな葉っぱの位置は、公的な記録に残っている。そのウィークポイントをついて「英雄殺しの英雄」に成り上がりたい馬鹿や復讐者には気をつけなさいねー_(┐「ε:)_

人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信の返信の返信の返信 (No: 13)

投稿者 金木犀 : 1 No: 12の返信

投稿日時:

純粋な荒らしだと思うなら僕は反応したりしないよ。読む専さんは鋭い感性を持ってるし、感想人だったらとても有用な感想を書ける人だと思う。
けど、読む専さんがそう思い、おおくのひとがそう思ったのはわかるけど、これくらいじゃ編集部が敬遠する要素にはならないと思う。

作品が面白けりゃいいわけだし。

とはいえ、受け止めて反応していただき、その上で忠告していただいたことは感謝します。

スレ主さん、横やり失礼しました。

スレ主さんの質問に、僕なりの返答を書けば、人の心なんてみんなわからないんじゃないかな、と。

みんな経験則でしかわからない。自分が経験したことを通してこうじゃないか、ということが、わかるだけ。

だから、その経験則の中で成功している人の意見を参考にしたらどうだろう。失敗している人の意見じゃなくて、ね。

周りの流行とか、テンプレを遠ざけるんじゃなく、なぜそれが読まれているか分析し、真似すると良いと思います。自身の感性だけで面白い、つまらないを判断せず、成功してる人がなぜ成功してるのか。それを考えないとつまらない作品をかくひとは一生つまらないままですからね。

そんな感じで、失礼しました。

人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信 (No: 14)

投稿者 手塚満 : 1 No: 1の返信

投稿日時:

スレ主さんは創作者(志望)として、非常に危うい傾向がある恐れがあります。それは、

「欠点を1つでも見つけたら、それが全体の性質だと思って否定的になる」

というものです。スレ主さんとしては、他山の石、そうならないための戒め、みたいに思っておられるかもしれませんが、思考を含めて繰り返し行ったことは否応なく学習し、強化してしまいます。

結果、欠点が見えたら駄目出しする癖が自分にも向けられ、何も作り出せなくなります。例えば、何が面白いかを思う前に、つまらない点が気になってしまうようになると、書いては消しで作品完成にたどり着けません。つまらない点が1つもない作品など、あり得ないからです。

あるいは、書き上げはしたものの、ネガティブな感想に拘ってしまう。その感想に反論するか、貶されないようにちょこっと書き直すとかしてしまう。そういう振り回され方していては、もう自分の創作作品ではありません。

そうなる前に、いい面を真っ先に見る癖をつけたほうがいいでしょう。例えば、面白い点が1つでもあれば、作品足りえます。1人でも「面白かった」と感動しくれたら、たとえ9人が「つまらない」と評しても、作品としては成功です。

そうするためには、繰り返しですが、欠点を真っ先に気にする傾向を下げていかないとマズい。癖が身に着いて習い性になってしまうと、1点で全体を否定する思考が無意識に行われ、癖自体を意識することすらできなくなりますから。

人の心が分からないでは、というお悩みはおそらく表層的なことに過ぎません。おそらくは上述の傾向で創作に行き詰り、合理化として出てきた偽の悩みである可能性が高い。そういうものに拘泥するのは、むしろ害が大きいでしょう。

1.リアルでは臭いものに蓋をすべきでない

常識として善行を心がけるとして、悪行を隠せばいいというもんではないですよね。仰るように、実在児童の児童ポルノはマズい。被害を受けている児童あって成り立ってますから。かつ、児童ポルノ所有は購入したということであり、次の被害を出すための資金源ともなってしまいます。

例えば、「子どもは無条件に守られるべきだ」と言いつつ、児童ポルノを次々と購入していたら、何やってるか分かんないですよね。言行一致させろ、と非難されて当たり前となります。自ら強制わいせつなんかしたら、さらにアウトに決まってます。

少なくとも「表現と行動は一致させろ」となります。それがリアルでの基準でしょう。児童ポルノ所持や強制わいせつを非難するのは現実的に正しい。創作以前の問題です。

2.フィクションは臭いものに蓋をすべきである

フィクションだとどうか。実録的とか伝記とかは別として、ほとんどは想像のみからひねり出されたキャラとドラマです。フィクションの主人公は作者とは別人格、とはよく言われることです。作者が想像してみた人物だけど、作者じゃない。当たり前ですよね。例えば、フィクションの主人公はしばしば、作者にできないことをする。

例えば、異能持ってる作者はいません。しかし異能持ちのキャラはフィクションに目白押しです。超能力で壁をぶち破ったり、他人の心を読んだり、魔法の呪文唱えて炎を出せる作者が、そういう主人公を描いているわけがない。「美味しんぼ」の作者は、自分では「究極のメニュー」を調理できない(できるんなら、料亭やレストランやってるはず)。

主人公の持つ善性や正義、敵役・悪役が持つ悪徳、暴虐等々も同じです。作者が持っているものではない。あくまでも想像してみただけのもの。伝記的なフィクションでも、例えば釈迦を主人公に据えた話ってあるわけです。作者が仏教的な悟りを開いている可能性は極めて低い(というより、あり得ないと考えるべき)。ですが、描けるわけです。悟ることはできなくても、悟った人を想像することはできるから。

(悟りを開いた)ブッダを描くにはどうしたらいいか。臭いものに蓋をするわけです。幸い、大悟後のブッダについて伝承はいろいろある。それをネタとして、後は「悪事をしないブッダ」にしておけばいいわけです。作者が「もし自分がそのシチュにあったら、こうするかも」と試行錯誤で多数想像して話作りはするわけですが、作者の悪徳から出てくるドラマや、いやな感じがする話の流れとかは捨てるわけです。

その結果、理想的な面だけが残ります。聖者キャラなら完璧なくらい理想的にするでしょう。悩みながらも善性に向かうキャラならそれなりに間違い、過ちも混ぜておく(そして悩んだり、反省したり)。

それを描く創作者が善人でないとできない、なんてことはありません。現実を見ればよく分かる。詐欺師はたいてい、うさん臭くない。それどころか、立派で信用に足る人物に見えた、と被害者はよく言います。欲望まみれの悪徳尽くの内面を隠して、善人を演じるのが詐欺師であるわけです。

それが実害にならない事例は役者さんですね。善人に見える、あるいは悪人に見える演技はするけど、本人の性格や信念に基づくわけじゃない。役者本人の内面を表現しているわけじゃない。演技面の技術的なことに過ぎません。

フィクションの作者も同様です。作者とは全く関係ない、実在すらしていないキャラを想像で動かす技術の巧拙があるに過ぎません。正義のヒーローを描くとして、作者本人の正義が本物かどうかは関係ない。正義っぽいものを、それらしく描く技術があるか否かしか問題にはなりません。

3.人の心の機微は分からない

他人を過大評価すると、作者と描かれたキャラを区別できなくなる傾向が出そうです。その前段階として、スレ主さんは「自分以外の大多数(の創作志望者)は他人の心の機微が分かる、読める」と思ってないでしょうか。

そんなことが分かる人はいません。よく「私はエスパーじゃない」と言ったりするのが、それです。例えば、「なんで私が怒ってるか、分かる?」という傲慢な台詞があります。実はそういった本人からして、分かるはずと思ってない。少なくとも確信してない。無理難題と薄々感じるからこそ、相手を苦しめるために言いたくなるわけです。

それでも、他人の気持ち、思考を推測しているということは、よくあることです(推測だからよく外れもしますが)。それって何やってるかと言えば、シミュレーションです。「こういうシチュでは、相手はどう思うか」を、「こういうシチュでは、自分はどう思うか」で推測する。相手との付き合いが長いほど、データの蓄積が多くなり、精度は上がるかもしれません。しかし、依然として「自分はどう思うか」でしかない。

その傍証として、プレゼントを選ぶ傾向の調査事例があります。プレゼントはもちろん、贈る相手を喜ばせるためのものですし、贈る側も相手が喜ぶのは何かを考えています。しかし、しばしば贈ったもの自体については、喜ばれない(贈ってくれた気持ちは喜ぶけれど)。

なぜそうなっているかの調査事例では、「実際には相手の好みではなく、自分の好みで贈答品を選んでいる」ということが明らかにされました。例えば「この柄のハンカチーフを相手は好きなはずだ」と思っても、実際には自分が好きな柄であったりするわけです。

人の心の機微ともなると、もっと難しいわけです。ブッダみたいな、悟り開いて、人間の苦しみの根本まで分かっちゃったような人ならともかく、たいていの人には人の心の機微なんてわかりません。他人なら人の心の機微が分かるんだろう、と思うなら、ありもしないものをやっかんでいます。

4.それでも人の心は分かる

それでも人の心が分かる可能性がない、とは申しません。間違うことはあっても、分かると言えば分かる。なぜなら、他人の心をシミュレートで推測するのが可能なのは、自分に心があるから。

もし、仮にですが、心を持ってない人がいるとしたら、その人は「他人の心が分からない」と言って、間違いとはされないでしょう。しかし、心があるなら、分からないという言い訳は通りません。心の有無の検証は簡単です。何かを面白いと思うなら、心は確実にあります。何かを許せないと思うなら、やはり心はあります。面白いとか許せないと思う他人を推測することも可能となってきます。

くどいようですが、他人の心、気持ち、思考等々を直接読み取ってはいない点が大事です。シミュレーション技術であるわけです。
(字数制限により続く)

人気回答!人の心がわからなくても心を打つ作品は描けますか?の返信の返信 (No: 15)

投稿者 手塚満 : 3 No: 14の返信

投稿日時:

(No: 14の続き)

5.悪い面を見る癖は、他人の個性を見る目を曇らせる

他人の悪い面を見る癖がついてきますと問題が起こります。いずれ、他人が分からないような気がしてしまうのです。悪い面を見る癖といっても、特に「悪い点が1つあると、全部悪く見える」悪癖です。

これ、個性を消してみてしまう悪癖になるんです。例えば、和月伸宏さんは数多のエピソードを描いているわけですよね。本人の私生活としても、児童ポルノしかないなんてことはあり得ない。友人、知人もいるし、飯も食えば、仕事もしているわけですから、当たり前です。

然るに、児童ポルノ所持の1点が気になって、他のすべてを覆い隠すような見方になってしまうと、和月伸宏さんの個性を消す見方となります。「児童ポルノの和月」みたいな抽象化です。そうなると、「和月」はどうでもよくなる。他の児童ポルノ所持者と区別はつかなくなります。

この掲示板で時折、例えば「女性キャラが描けない」という悩み相談があったりします。質問文には「女性特有の考え方が分からないから」とある。女性キャラが描けなくなって当たり前です。女性である前に、1個人としてキャラなんですから。世界広しと言えど、その作品にたった1人しかないキャラであるわけです。それを「女性」という大枠で捉えては、個性が消えます。個性を失ったキャラは動かしようがなくなります(動かせてもモブが限界)。

6.自分を正しいと信じ続けると劣化する

女性が分からないからキャラが、というのはまだ救いがあります。曲がりなりにもどうにかしたいと思ってるわけですから。だからアドバイスなどで目が覚める見込みがある。他人の悪い面を見る癖は違います。あいつは悪いと思うのは、例えば正義感を高揚させたりします。自分の正しさを疑わない方向になるということです。つまり、泥沼に沈む一方です。

悪い面を持つ相手と直接に接触するなら、悪い面について注意する必要があるでしょう。しかし、その相手が作ったフィクションしか接点がないなら、相手の性質、言行は無関係です。現実に行った悪事を以て、フィクションに現れてもいない点を読み取る必要は一切ない。だって存在してないんですから。つまり妄想です。しかも上述の通り、有害。

大事なことなので言葉を変えて。「悪い点」を「ある性質/属性」と一般化しておきます。ある人の持つ、ある性質/属性は、その人を理解する一助にはなるでしょう。しかし、その性質/属性を前面に出し、その人本人が背景になる見方は「差別」の一形態です。

例えば「ある女性」なら、その個人を見ずに「女性なんだから、こういう人だ」と決めつけたらマズいのはよく知られるところです。そういった人の女性観も問題ではあるんですけど、一個人ということを無視するのは、すなわち、その人を見ていないということです。見ていないでこうだと決めつける。ひどい話であるのは自明です。

7.結論再掲:創作者でありたいいなら、一事で万事を測るべからず

ですので、作者が児童ポルノ所持で逮捕歴があるとか、強制わいせつを行ったとか、作品の外の事象で作品を判断すべきではありません。作者の作品外の一面で作品を否定的に見てしまっては、作品から学べません。

人気作は人気になるだけの理由が必ずあります。そこを見たらいい。キャラがどうしているかも見えてきます。それを続ければ、人の心があるかのように、空想上のキャラが動いている例がデータとしてスレ主さんに溜まってきます。そのうえで作品を書いて試行錯誤すれば、キャラを人の心があるかのように動かす技術も練れてきます。

そうなれば、「人の心の機微が分からないから」という、おそらくは表層的な偽の悩みも解消していくはずです。

わたぬきに、なるなよぅ~(泣) (No: 16)

投稿者 ごたんだ : 0 No: 1の返信

投稿日時:

ちゃぶ台で鯛が釣れたな…。

真面目でサボリ屋、不真面目で努力屋、これはいい…
真面目で、努力火は漫画家に向かない。
真面目で、努力火はニャンパチのうどんに十割で挑むくらいの馬鹿。
審査員が『隠しテーマ』に、『隠し味』を期待して皆も承知しているのに…コインだけ裏解してない…みたいな??
確実に酵母作が、デビュー作になるタイプ!!
はっきり言って、その悩みは十年単位で錆を落とす訓練が必要でマンガ
小説と違って、基本的訓練が無い。
しかも、それで満足な執筆力を身につけても酵母の真芯からズレる。
売れる作品とは、恥ずかしくない文章の羅列とは悪平等であるからだ。
それは十割鉄である。
捜索の世界では、度々あるが高い順番は及ばざるごとしである。
作家の才能どうこうより、相性が重要で、それを認知するにはとにかく『ミク』聖な視点が必要で、それを得るには、『オセロ』聖や『間』聖を身につける必要がある。
作品は、作り手の恥垢を選ばない。
ただ、キミにしか作れない何かが『胸』にあるだけである。

偉大なライトノベル作家・四十八手三九郞はライトノベルについて、こう言い残しています。

『痛さこそ、強さ!だーー!!!』

まず換気のつもりで『手慣らし』で文章を書く癖を付けましょう!

プロになっても、恥ずかしい文章が無くなるってことは、まずありません。
書き溜めた文章から、下泥を集めたり、泥遊びをする。ええっ…!「変態」の能力です!!!

まあ、なんかごちゃごちゃ悩んでいますが、他人から言わせれば「なんもかも政治が悪い…」です。
これは、そういう精神を持てと言う話しで、無論、複数ライダーの文化や電王戦の話しではまったくありません!!!!!

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私は自分でもかなり人の心の機微がわからない方だと思ってるんですが、そういう人間でもラストオブアスや寄生獣みたいな人の心を打つと評判の大作って作れるんでしょうか?
それともそんな大それたことは考えずに、もっと下劣というかスナック感覚で楽しめる作品を作ることを考えたほうがいいんでしょうか?
それと「ハートフルなことで評判の作品を描いたのに血も涙もない発言をした」みたいな作品と人間性が真逆な作家がいたら教えてほしいです。
そういう人の話を聞けば「自分でも心を打つ作品が描けるんじゃないか?」と自信を持てるので。
とりあえず私の知っている限りでは、和月伸宏さんが主人公が弱きを助け強きをくじき弱肉強食を否定すると評判のるろうに剣心を描いておきながら、児童ポルノを所持(弱者が虐げられている現状を許容)していましたが。

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