元記事:ミステリーのトリックの作り方。著作権が切れたシャーロック・ホームズなどから借用するのが正解?
実は、私もキャラ文芸のプロットを考えているのですが、教えて欲しいことがあります。ミステリーのトリックの作り方です。
著作権法によると、アイディアに著作権はなく、使い回しして良いことになっています。例えば、タイムマシンを出してもドラえもんのパクリにはならないし、異世界転生をしても聖戦士ダンバインのパクリにはなりません。
では、ミステリーのトリックや謎などは、名探偵コナンや金田一少年の事件簿から借用してきて良いのでしょうか?
実は、金田一少年の事件簿は、ミステリー文学賞で大賞を獲った作品のトリックをそのまま使って問題化したことがあるようです。
ミステリー小説の場合、トリックは作品の核となるものなので、著作権法ではアイディアの使い回しが許可されていたとしても、トリックをそのまま使うと、問題化する可能性があると言えます。
とはいえ、自分で一からミステリー要素を考えるのはまず無理なのですが、このあたりはどうしたら良いのでしょうか?
対策として、例えば、著作権が切れたシャーロック・ホームズからアイディアを借用し、現代風にアレンジするなどが考えられます。
このようなやり方が正解でしょうか?
上記の回答(ミステリーのトリックの作り方。著作権が切れたシャーロック・ホームズなどから借用するのが正解?の返信)
投稿者 サタン : 10 人気回答! 投稿日時:
著作権法の通り、基本的には問題ないと思います。
けど何故か批判を受ける場合がある。それは何故か。
端的に「芸がない」からでしょう。
芸人がパクリの芸をしたところでやはり芸がないので面白くない。
でも、ネタをパクることで笑いに繋げる芸人もいます。
パクること自体を芸としてる(パロディ・オマージュ)場合や、パクることで相手をイジる芸(批判・アンチテーゼ)など。
我々は創作家だから、文芸においてはすなわち文章に「芸」がなければ。
その芸を何のヒネリもなくそのまま使えば、そりゃ批判の的となりましょう。
そういう意味で言えば、著作権法による保護など問題ではなく、古い新しい問わず芸がなければパクリと批判されるのではないでしょうか。
古典的なアイディアだけど「凶器は氷」なんてトリックはあちこちで使われてると思うけど、その利用方法は様々ですよね。
単純に鋭い氷で刺し殺す、凶器を固定するために氷を使った、足場に大きな氷を用意して転落死させた、などなど。
「凶器は氷」というアイディアそれ自体はパクっても何も問題ないしパクリとは思われないと思う。
これってのは、「異世界転生が流行ってるから俺も転生モノを書こう」という似たようなものじゃないでしょうか。
有名な転生モノとそっくりそのまま同じ内容をすりゃ、どーみてもパクリで芸がないです。
転生モノではあるし雰囲気も似てるけど別アプローチで新しいことをしているのであればパクリではないのでは。
ホームズとワトソンがいれば、それは「シャーロック・ホームズ」シリーズだけど、彼らが推理しつつも戦闘したり冒険したりラノベテイストに書かれていたら、そりゃもう「ホームズをオマージュした別の何か」ではないでしょうか。
キャラだけでなく、問題にしてるアイディアも同じ話で、トリックのアイディアを真似ること自体は問題ないと思う。
でも、そのトリックの使い方まで真似てしまうと、これはもうパクリでしょう。
……だから、個人的な持論の話だけど、クリスティの「アクロイド殺し」みたいな「そのアイディアはそれ以外に使いみちがないよ」というオンリーワンなトリックは真似ればパクリになるので真似ようがない、と思ったりします。
文芸というからには、これは芸事です。
なら、そこに芸がなければただの猿真似だし、芸があれば、その芸が評価されるのだから問題ないと思います。
カテゴリー : トリック・ミステリー要素 スレッド: ミステリーのトリックの作り方。著作権が切れたシャーロック・ホームズなどから借用するのが正解?
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