横からですが。
冒頭にインパクトのある出来事を持ってきて一気に掴んで引き込む、というのは確かに好手だと思います。ラノベは冒頭で9割決まる、なんて意見もどこかで見たことありますし。エキサイティングに引っ張って、沈静化させてまた盛り上げる、ジェットコースターのようなストーリー展開は、確かに理想的かも知れません。
でもインパクトあれば良いなんてこともないと思います。大事なのは「いかに読ませ、引き込むか」でしょう。
題材が平凡でも上手く調理すれば良いと思うのです。静かに始めても興味を引けばいいのです。この点ユウさんの冒頭は最善ではないとしても、しっかりと書かれていると思います。「この何気ない日常がどう変化していくのだろう?」そう思わせ引き込み、そして後でドラマティックに非日常へ引っくり返す。私はありだと思いますよ。
狙いが上手く機能して作品が仕上がるかどうかは、さすがに現状では判断しかねますが、初の作品ということですし、まずはご本人の納得の行く形で完結させるのが大事な気がします。反省も手直しも、その上の方が以降に活きるのではないかなと。人の意見の良い部分を取り入れるのはもちろん大切なんですけどね。
ちょっと作品の批評からは離れた意見になってしまった気もしますが、最後に有名な言葉をパクって〆させていただきます。
「この未知を書けばどうなるものか、危ぶむなかれ。危ぶめば自作はなし。書き出せばその一筆が自作となる。迷わず書けよ、書けばわかるさ」