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タイトル:ラ・ピュセル〜オルレアンの乙女〜の批評の返信の返信 投稿者: ヘキサ

>あらすじって書くのめちゃくちゃ苦手なんですよね(笑)
>難しくないですか?

仰る通り、とても難しいです。私がとった方法で他の方にもおすすめしたことがありますが、ある程度内容が進んだ時点で少しずつ手を加えていくという感じにしたことがあります。あらすじは全容を把握していてこそ書けるものなので、書き終わった後にまた改めて書く、でもいいくらいです。

ですが、最初の状態であまりいいあらすじが思い浮かばないというのも問題です。何故なら、今後の路線が作者自身にもあやふやなまま進めているという可能性があるからです。タイトルもですが、スタンダードすぎてどういう路線か読めません。そのうえでの歴史書調の語りでのスタートです。このままだと「この人ただ単にジャンヌダルクの話を書きたいだけなんだな、山ほどある歴史資料をまとめただけの」と思われかねません。

>しっかり資料を調べていると思ってもらえたのは一定の褒め言葉として受け止めておきます。

励みになればとは思うものの、あまり安心しないでください。
以前下読みさんが仰っていましたが「創作で知識自慢をしてはいけない」と言われるように、資料をしっかり調べているからこその落とし穴に嵌まりがちになっているようにもとれます。

あ、あとさりげに「恋愛要素なし」追加したんですね。ちょっと笑ってしまったw

それから藤谷さんも仰っていますが、ジャンヌの生涯を誕生から書くのではなく、冒頭をインパクトのあるものにするというのも大事です。何故なら、そのシーンの選択こそが路線を決めることになるから。

以前挙げた美内すずえの濃姫(帰蝶)の話ですが(こっちのほうがわかりやすいので)、信長に輿入れするシーンから始まり、父親の斎藤道三に「マムシの娘らしくせよ」的なことを言われて「マムシの娘は、父親を噛むやもしれません」と返しています。この時点で「あ、これは信長としっかり愛を育む話なんだ」とわかるわけです。
濃姫に関する資料はあまり多くなく、史実でもそれほど大切にされた気配がないと判断されていますが、そんな史実をぶっとばして「先が読みたい!」と思わせられたものです。

あともうひとつ。歴史ものは「キャラクター解釈」がとても大事です。
ミラ・ジョヴォヴィッチのジャンヌはかなりエキセントリックに演じられていました。序盤はよくわからなかったのですが、ラストが「神の啓示」をどう解釈するか、に焦点が当たっていたため、つまりそういうエキセントリックな(=思い込みが激しい)性格になっていたわけです。

まいたけさんのジャンヌがどんなキャラクター解釈をしているのかは楽しみに思う反面、タイトルやあらすじから察するにあまり一般的な解釈を外れていない可能性がひしひしと感じられて、先が読めそうで読む気がなくなる、という人もいるかもしれません。

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