8話だけを一読させていただきました。オミクロンです。徹底的に酷評させていただきます。ご容赦ください。
えっと……なんというか。3人称単一視点と、1人称がごちゃごちゃに感じます。特にそう感じた部分を抜粋しつつ、考えを入れさせてください。私の主観部分は、【】で書きます。
【抜粋ここから】
誘導員が通りすぎ、ピストル音が鳴る。
前にいたほうが良いのかなと思い、すぐさま誘導員の後ろを取りに行った。
並びは←①②③⑤④【ここは1人称では分かりえないはず。恐らく3人称単一視点か神視点と推測する】
このまま周回し、残り2周で最後方の④番車、豹欄のメガネっ娘が、私の横に並びかけてきた。【私 を使っているから、間違いなく1人称。なら何故最後方4番車から来たことが分かるのか不明】
接触するくらい近い。
凄い圧迫感を感じる。
(やりにくいな)
並走するのは、やだなと思い後ろに下がろうとバックを踏む。
【ここまで】
更に例示をさせていただきます。
【ここから】
「来年部員が入ってきたらやれますよ」
ほたるが言うと、【3人称単一か、神視点】
「今日のケイリンでライバルに勝って、優勝出来たら入部希望いっぱい来るかもね」
と、私とセイラにプレッシャーを与えてきた。【私があるので1人称】
セイラと顔を見合わせ、ぎこちない顔で笑う。
【ここまで】
一連の文章の何が致命的かというと、執拗なまでに主語かないんです。省略されすぎています。更に文脈上で視点が1人称と3人称単一どちらもが成立しうるので、読んでいいてものすごく混乱します。
私が抜粋した部分で、【】がないところは双方が成立しえます。なので読者としては、「恐らく、これは主観だな」とか、「恐らく、これは3人称単一だな」と思いながら読むわけです。
そこに主語のぶれが混乱に拍車をかけます。2番目の抜粋部分が顕著です。【私】という1人称主語と、【主人公名】という3人称主語が近くにあるのです。この二つだけは、視点移動が発生しない限り、どうあっても同居してはいけないのです。
次に同じレベルで致命的な点を挙げさせてください。1段落が短すぎです。段落は長すぎれば読書意欲を削ぎますが、短すぎればぶつ切り感を与えてしまいます。連続性を失わせると言えばいいでしょうか。
もちろんWeb連載において段落を細かく分ける手法はあります。より読みやすくするための手法です。それは否定しません。ですが度を逸しています。連続性があるべき文章を、不必要にも関わらず粉々にしています。これも顕著な例を挙げます。
【ここから】
スピードを落とした瞬間にスピードを上げられ最後方から、五車身ほど離されてしまう。
思いどうりに操られ、踊らされてる気分だ。
残り半周、死に物狂いで車間を詰める。と、同時に、渾身の捲りを放った。
これでも届くかわからない。
がむしゃらにペダルを踏み大外から一気に強襲した。
【ここまで】
これを連続性のある文章に直すとこうなります。
【ここから】
スピードを落とした瞬間にスピードを上げられ最後方から、五車身ほど離されてしまう。思いどうりに操られ、踊らされてる気分だ。
残り半周。死に物狂いで車間を詰めると同時に、渾身の捲りを放った。これでも届くかわからない。がむしゃらにペダルを踏み大外から一気に強襲した。
【ここまで】
思うに。【段落】と【一文】の区別がついていないように感じます。国語辞典で段落の文字を引くと、このように出てきます。
【段落】:長い文章を内容などからいくつかに分けた区切り。
お分かりいただけるでしょうか。「内容などからいくつかに分けた区切り」です。裏返せば、内容が変わらないのに段落分けする必要は、基本的にないという事です。
以上の事を鑑みて、私がここからの批評文をあなたのように書くと、こうなります。多少極端かもしれませんが、読んだ側の実直な感想です。
総括します。
あなたに求められているものは単純です。
文章作法や、視点、内容如何の問題以前です。
日本語の文章を書く基礎的な能力です。
あれから5冊読んだ成果と言っていました。
ですが読むべきはラノベではなく、国語の教科書です。
小学生レベルとは言いませんが、中学、高校の国語の教科書に載っている作品を読み直してください。
たかが教科書と侮ってはいけません。
文部科学省の指導要領に沿い、各出版社が教育の為に選りすぐった名文章しかありません。
そこで基本的な日本語の文章を学んでください。
創意工夫はその後でやることです。
書いた中では最高に辛辣な評価ですが、プロになりたいと思うのなら、甘んじて受け止めてください。
酷評失礼しました。