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タイトル:弟のラスボスフラグに兄の気苦労は絶えないの批評 投稿者: 結尉奈りお

かもめ氏さん、初めまして!
3話「ドブネズミに捧ぐ子守歌」の途中まで読み終えました。

孤児とスラムと貧困。これらの組み合わせは王道というか、僕も好きな展開なのですぐに感情移入が果たせました。ここに奴隷とか性搾取が入ってくると、なお好みの雰囲気に仕上がるので続きが楽しみです。ドラゴンも良いですね。あれやこれが物語の中でどういう風に活きていくのか、期待しています。

ここからは「たのもー!」ということで、気になった点をいくつか。

まず第一に、この作品のキモというか、どの部分が一番の売りなのか分かりませんでした。プロローグだけでも『ドラゴン』と『前世の記憶』という大きな要素が同時に出てきますし、それとも最底辺にいる主人公兄弟の苦しみにフォーカスした話なのか。いろいろ混ざりすぎてて飲み込み辛い。

また、一度にたくさん出した割には、それを扱いきれていない。ドラゴンはプロローグ以降、全くと言っていいほど出てこないし、冒頭の終わりで唐突に数年が経過して漆黒の飛竜が出てきたと思ったら、それっきりです。前世の記憶も異世界新生を匂わせるだけで、特別、物語の本筋に絡んでいるとも思えません。

ドラゴン使い、リザード使い。ドラゴンと契りを交わすと魔法が使える等。わざわざプロローグ時点から登場させた設定も後出しになるみたいですし、これなら1話から大々的にドラゴンを出すか、プロローグの話題を他に変えた方がいいのではないでしょうか。

あらすじにある「死亡フラグ」も死に戻りとか、そういう能力がなければ折るも何もないと思いますし。そこに前世の記憶が絡むとしたら、前もって説明がないので事後に言われてもご都合主義になり、すでに痩せ衰えている弟の生命を『ケツ売ってでも守る!』といった熱意も感じられないので主人公も不自然です。

最後に、これは個人的な趣向になりますが、どうせなら貧乏設定をもっと徹底的に描いてほしい。ちょうど2話の冒頭で井戸が出てくるのですが、スラムの公衆井戸なんて不潔この上ないですし、アフリカの有色水みたいなのを飲んで弟が病気になるとか。そういう描写があれば、なお面白いと思いました。

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