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タイトル:全能神ユピテルの再世界‐The re-world of Almighty God Jupiter-の批評 投稿者: 日暮一星

 初めまして、日暮一星です。

 第一章まで拝読しました。文章や語彙に関しては総合して平易で読みやすい部類に入るかと思います。あまり常用しない漢字や難解な言葉にルビを振ればさらに読みやすくなるでしょう。また、一文の長い文章がちらほら散見されましたので、短く区切るか、読点の位置を見直すなどをすれば、読み手にとってさらに馴染みやすい文章になるかと。
 設定に力を入れているとのことですが、設定よりもむしろストーリー構成に好感が持てました。アクションの連続で飽きることがなく、軽快なテンポで進展していく冒頭は大きな武器になると思います。

 ただ、異世界の位置にある『天界』の世界観は疑問です。神が実在する異世界でありながら、『中世ヨーロッパの建築技術で立てられたような建物』や『コーヒー』『アイスクリーム』など、現代世界と変わらない文章や言葉が目に留まりました。
 『暗紅色に澄んだ芳ばしい香りのする飲み物』『柔らかな乳白色をした、冷たく甘そうな食べ物』など、身近にあるものは少し遠回りな表現でやり過ごすか、リゼロの『リンガ(現代世界におけるリンゴ)』のように分かりやすくアレンジするのも手です。
 表現や描写に関しても全体的に物足りなさを感じました。人物容姿や情景、特にシーンごとに置かれる細かな状況の情報が少なく、または大雑把に小さなイベントの処理がされている。悪く言えば雑な印象を受けました。

例:
・始まりの運命
「それとこれ、ほんの少しですが持って行ってください」
「え、これってお金じゃないですか!?」
「その様子では一文無しみたいなので、少しはマシだと思います」
「あ、ありがとうございます」
 どの道通貨の価値など知らなかった為に、硬貨を渡されても使える自信がなかったが一応貰っておくことにした。
 →記憶を失った主人公が一目で異世界の硬貨だと理解できるのか。

・世界の真理
 眼前に起こった超事象的な現象に思わず目を疑うが、何やら向かいに立っていたその女性の手前には術式のようなものが浮かんでいた事に新介は気付いた。
・特異点の究明
 何やら文明にそぐわないデバイスのようなものを渡されて、新介は言われた通り耳に付けた。
・神々たる欺瞞
 サリエルは鎌を召喚して武装兵を一網打尽にする。
 →表現や描写を省いているような印象。

 また、途中で主人公の記憶の回想が導入されるシーンがありましたが、効率的ではありません。勢いのある流れを切った形になってしまい、新たに情報が開示されてはいますが、あまりにも突然なので主人公が抱いたような気持ちに追いつくことは厳しいと思います。
 幕間を入れて少しずつ重要な部分だけを切り取るか、大まかな事実のみを口答で語るかにして簡潔に処理するか、深みを残すように時間を掛けて少しずつ開示していくか。回想の使い方、明かし方は様々です。

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