こんにちは。
アウトサイダーKと申します。
ご作品拝読いたしました。
両片思いですれ違う二人の様子がじれったく可愛らしい、素敵な恋愛小説だと感じました。
ただ、気になった点もいくつかあります。
まず、女性向け少女小説としましては、ヒロインへの感情移入が難しい点です。
母親がいないという理由があるとはいえ、あれだけツンツンしておりますと、私は感情移入できませんでした。
外から見て、不器用さを楽しむ対象としては良いヒロインであると思います。
男性主人公である上、その点から見ても、貴作はどちらかといえば男性向け純愛小説の風味が強いのではないかと考えました。
それから、文章で不自然さを感じる部分もありました。
例えば、主人公が自分の母のことを「母さん」などではなく「母親」と呼称していましたり、メイドが台詞で「義姉」という単語を使っていたりなど、話し言葉に硬さを感じました。
それから、細かいことですが、キーワードに「ツンデレ」がないのが気になりました。
まとめますと、身分差両片思いすれ違い恋愛ものとして素敵なご作品だと思いました。