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タイトル:MG~mutant gene~の批評 投稿者: さそり

こんにちは。
掲載分を読ませていただきました。感想としては「魅力は感じるが、そこはかとなく惜しい」でした。

ストーリーに関しては、まだまだ序盤ですから『気にはなる』といった感じです。
主人公の玲が確固たる信念を持ち、周囲に何を言われようとも貫こうとする姿勢は好感が持てます。サブキャラの細谷も同様で、主人公との考え方の違いや、それ故に起こる対立も伝わりました。
ただ、現在の段階では『それしか分からない』という感じです。物語上の役割を与えられた人形のようです。

もう少しキャラクターの個性が見えてほしいです。
例えば、ヒロインと出会う前にコンビニで買い物をする場面がありますが、そこで何を買うかでも玲の人となりを出せます。半額弁当ばかりを買えば「倹約家だな」と思いますし、カロリーバーばかりであれば「食事にこだわりがなくて効率重視」だと思います。自炊していれば「しっかりしている」という印象も持たせられます。
「今月も節約だな。いつかは半額じゃない弁当を買うんだ」といった一言が入るだけでも、玲にひたむきで向上心があることも表せます。

また、ヒロインとの出会いのシーンは今のままでも印象的ですが、ひと悶着あってもいいかもしれません。施設の職員に血眼で追われていて、他のMGとは何かが違うと玲にも思わせるとか。
ヒロインと出会ったことでどう物語が変化していきそうなのかを匂わせられれば、読者側にもより期待感を持たせられると思います。

設定に関しては、細かい部分のリアリティのなさが引っ掛かります。結局、MGってどれくらい危険なのか。人口の何割がMGなのか。そもそもMGに変異する存在に共通点はあるのか。(あったらその時点で捕縛されるような…)
世界観については、現代の話なのか近未来の話なのかが気になりました。私はあらすじなどを読んで、勝手に近未来を想像していました。違うのであれば、その辺りはガジェットなどで表現すればいいかと思います。(近未来であれば『空中に液晶が浮かび上がる通信端末』、現代であれば『スマホ』、前時代であれば『PHS』とか)

あと、これは完全に好みの問題になってしまうかもしれませんが……出会い編の2話は必要かどうかです。
玲がMGを助けたいと思う動機について話していますが、もう少し後でもいいんじゃないかな、と。話のテンポとしても連続性が途切れてしまう気がします。出会い編1話で朝の会議をして、次の話で夜の退勤時間になり、ヒロインを助ける。「何で助けてくれたの?」と聞くヒロインに過去を話す。これでも十分成立するんじゃないかなと思います。

細かいことですが、警察学校にあるのは「体育館」ではなく「道場」かと……。勤務時間中にわざわざ警察学校に行かずとも、警察署の中に道場はあります。ド田舎の私の市でもそうでした。

色々と偉そうに書いてしまいましたが、まだ序盤ですので、今は何を提示して何を伏線にするか、取捨選択していけばいいかと思います。
執筆頑張って下さい。

(私の小説が上に来てしまいますが、じょうじ様には以前に批評を頂いたので今回は大丈夫です)

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