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タイトル:カンシャク少女と僕の一件の批評 投稿者: ワルプルギス

読ませていただきましたので、気にしておられる3点にコメントを。

①構成が適切であるかという点
 下げて上げて落とすという話の筋は良かったです。
 しかし、三人称→一人称→三人称になっているのがちょっと。
 特に一人称に切り替わった所でかなり戸惑って、前後を何度か読み返しました。一人称の「僕」が誰なのか分からなかったんですね。
 一人称で紘一の上手く行っている気分を書いてから、紘一の知ることのできない犯人の正体を書きたかったという意図は分かります。
 ですが、その前に三人称で紘一の思考も書けているので、全体を三人称で統一して書けただろうと思うわけですね。
 一人称にこだわるなら、紘一爆発までは一人称→死後は三人称にして切り替え回数を減らすとより良いかと思います。

②読んでいて面白いかどうか
 上の人称切り替え部分でちょっとつまづいたものの、最後まで面白く読ませていただきました。
 特に、紘一が最初に爆発に立ち会うあたりのところが臨場感あってよいですね。
 ゆあの思いっきり自己中心的な悪っぷりも良い感じです。

③その他不自然なところがないか
 警察がちょっと無計画すぎるところが不自然だなと感じました。
 例えば、警察からすると被害者全員がゆあのファンということは、そのコミュニティ内での人間関係を疑うのではないかなと。
 私としては、読んでいる最中に『ファンの一部が過激化して、それに従わない他のファンを爆殺しているのか?』とか予想してました。
 とすると、どういう傾向のファンが狙われているのかと動画についたコメントの分析をしてみたり、ゆあに会った時も被害者のハンドルネームを出して彼女がどういう感情を持っているかを聞いてみたりという捜査が考えられます。
 また、動画配信者であるなら、後ろ姿だけで探させるのではなく動画プラットフォームを通じた本人へのコンタクトを試みる、動画登場時の姿から、普段の顔を予測したモンタージュを作成するなど色々取れる方法はあると思うのですよ。
 フィクションの警察はしばしば話の都合で無能になるものではあるので、絶対ダメだというようなものでもないのですけれど。

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