もってぃさん、ご批評いただきありがとうございます。
そうなんです。これ、ホラーのカテゴリで書いてるんです。初出が怖い話の投稿サイトでしたし、一応、幽霊も出てきますし(笑 でも、書いた本人も「世にも奇妙な〜」にあるような話を意識して書いたので、「奇譚」とした方がしっくりきますね。
敬体で用いた理由は、まずこの話を「語り」として表現したかったというのが一つ。それから、主人公は学生時代から時を隔てて大人になってしまった、ということを表現したかったのか一つです。でも確かに、ですます調だと現在進行形の話、という感じは薄れてしまいますね。そこが、読んだ方が感情移入しにくい原因になっているのかもしれません。
占い師をすっぱり退場させたのは、自分の中でもかなり悩んだ結果です。やはり、「うーん」という感じですか。
あの占い師は「古くから駅で商売しており、電車に飛び込みそうな顔の客に声をかける」という設定があるのですが、今回の話は飽くまで「ナギ」の視点で進む物語なので、その設定を入れるところが思いつかなかったんですよね。学生時代にそんな噂を聞いていた、という形で入れ込む案も考えましたが、それよりは登場させずに、本人たちの力で問題を解決させた方がスムーズかなと思ってしまいました。
もう少し字数を増やして、学生時代の話も織り込むと自然になったかもしれませんね。
それから、改定後の話でヒロの立ち位置が揺らいでしまったことは、反省点です。改めて読み返すと自分でも、彼が結局何がしたかったのかが曖昧になっていると感じました。「電車に飛び込みそうだった」ナギについても、もうちょっと伏線を張るべきでしたね。ご指摘ありがとうございます。
この「あさきゆめみし」は、自分の中でかなり気に入っている作品なので、いろいろこねくり回してより良くしたいという気持ちが強いんです。今回頂いたご意見をもとに、また弄ってみようと思います。
「風の舞う地」も、新たな展開を見せてきましたね。続きが気になります。また、もってぃさんのページの方にお邪魔させていただきます。