タイトル:僕たちの異世界転生はTV局に仕組まれていました〜最初の犠牲者は最強チート高校生!?〜の批評 投稿者: うっぴー
酒井プロデューサーさん、はじめまして。『ノベル道場』の開発、運営をしています、うっぴーと申します。
「勇者望月と悪霊のTV局」を読みました。
欠点の指摘歓迎、ということなので、厳しめにいきますがご容赦ください。
異世界転生のドッキリをテレビ局が仕掛けるというアイディア、冒頭を読ませていただいた段階では、かなり無理がある設定だと感じました。
>柿本「そしてドッキリ被害者が眠っている間にVRコンタクトレンズをはめてセット完了。いつまでここが異世界かと思えるのか、そのタイムを測ります」
VRの技術を使うということですが、PS4のゲームソフト開発費は最低10億と高額で、異世界だとユーザーに錯覚させるほどのリアルな世界をVRで再現するとなると、その費用、開発にかかる時間は膨大なものになります。
テレビ局としては番組が成功したとしても採算が合わないので行わないと思われます。
例えばですが、異世界転生ドッキリをどうしてもやりたい大富豪がスポンサーになって実現しているなど、バックグラウンドの設定にリアリティをもたせると良いと思います。
現実世界を舞台にする場合、異世界ファンタジーよりリアリティを要求されるので、あり得ないことをする場合は、うまく読者を納得させる説明を用意しておく必要があります。
スタジオのノリが良い軽快なやりとりはおもしろいです。
あえて、台本の手法を取り入れたのは英断で、良かったと思います。
また、自意識過剰な主人公、望月トオルのキャラもおもしろいです。
> ――やれやれ、神様というのはどいつもこいつも傍観主義なものだと前々から思っていたが、まさか世界中の信者から集めた金まで使って、そんなくだらない”ラグナロク”とやらをおっぱじめていたとは……
テレビ局の思惑通りに騙されている状況もあって、彼の滑稽さが際立っています。
CMが流れるのは、おもしろいアイディアだと思うのですが、物語の流れを阻害しているとも思います。
スタジオでのやり取りより、望月トオルとニセの神のやり取りのほうがおもしろいので、早くそっちの方を見せてくれよ、と感じました。
おもしろかったので、後日、続きを読んで、また感想を書きます。
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