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タイトル:男子高校生が異世界で英雄達と戦うことになった件 〜最弱の俺と最強の魔道士の英雄譚〜の批評 投稿者: 平野ハルアキ

初めまして、平野ハルアキと申します。
第四話後編まで拝読させて頂きました。

『読者を巧く引き込めているかどうか?』との事ですが、私が抱いたものは『置いてけぼりにされている』と言う感覚です。
世界観に入り込む前に、次々に『スピニット』『王の指輪』『五属性の攻撃魔法』『ラグナロク』と、各種用語が押し寄せて来ます。その合間に『フィリアに何らかの事情がありそうだ』と言う情報まで提示されます。

その上、展開まで早過ぎます。

二話までの間に、強盗に襲われて死亡 → 英雄としてフィリスに召喚される、しかし断る → モリヨシの能力鑑定、しかし不明 → 怒られる、しかし土下座で許してもらう → 「俺なんかじゃ勝てっこない」、しかし一言励まされたら「そうだよね、その通りだ」と戦いを決意……。
その後も同じように、各人物の心の働きを理解する間もなく、あるいは現在の状況に馴染む間もなく、次々とイベントや用語が出て来て、とにかく脳内での処理が追い着きません。

テンポの良いストーリーと言うのは、『読者に状況などを十分理解させた上で、次の場面に移るのが早い』ものです。しかし、御作の場合は『理解が及ぶ前に次へと移っている』と言う印象です。

各場面での描写や説明が丁寧になされていれば、もっと印象が違っていたかも知れません。

あと細かいですが、一話の強盗の描写も違和感を覚えました。
店員数名、及び(恐らく存在しているであろう)監視カメラに見られている、更にはわざわざ大声で笑って(当然、目立ちます)いるにも関わらず、何故か目撃者の存在に激昂。
『仕事』が終わり、本来であれば最優先で逃げる(身を隠す)であろう状況で、何故かナイフ片手に高校生三人を追い掛け、刺そうとする(当然、とんでもなく目立ちます)。
この辺りに首を傾げてしまいました。

総じて『細かい設定などに、作者の作品に対する深いこだわりを感じるけど、少し先走っているかな』と言ったところです。

階段を一歩一歩、着実に上って行くように、一つ一つの場面を丁寧に描写出来るようになれば、更に良い作品になるのではないかと考えます。

以上です。
失礼しました。

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