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タイトル:地縁(ちゆかり)2 ログド・カマンダリア登場!の批評の返信の返信 投稿者: ドラコン

 ドラコンです。ご返信ありがとうございます。

 貴作を突き詰めて言えば、メニューに「西洋料理フルコース」と書いてあったので注文したコースが、実は「和洋折衷料理」だった、です。和洋折衷料理を出すならば、メニューに「和洋折衷料理」と書かないと、クレームのもとになりませんか。

 >『1、舞台の土台が不明確』ですが、よく指摘される部分でもあります。

 私が見る限りですが、この点の一因は「説得力のなさ」かと存じます。

 寿司屋を例に、重ねて申し上げます。港町に魚介類料理の店があるのは、当然で納得できます。むしろ、港町らしい描写です。

 しかし、中世ヨーロッパ風ファンタジー世界のつもりで読んでいたら、いきなり日本料理の象徴たる寿司屋に放り込まれ、混乱しました。

 既に申し上げた通り、脈絡がありません。想定日本の架空国出身者か滞在経験者が経営している店、とでもあれば、違和感が少なかったですね。

 ファンタジー世界の異文化・異文明の扱い方については、以下のスレッドのやり取りが参考になる1つです。私もコメントさせていただきました。

「【質問/考察?】主人公及び異世界の設定・描写、その解釈について 」
https://www.raitonoveru.jp/counsel/novels/thread/3833

 上記スレッドの拙コメントを基にして、西洋世界との交流がある中華風異世界の描き方がうまい『薬屋のひとりごと』(ヒーロー文庫、日向夏)の分析をうっぴーさん宛にメールで送ったところ、下記のようにご紹介いただきました。

『薬屋のひとりごと』は、中華風世界に軸足が置かれていますが、チョコレートなど、西洋の文化を出す際の説得力が強く、違和感を感じさせません。

「小説の世界観に合わせた言葉を選ぼう!『薬屋のひとりごと』の文章分析」
https://www.raitonoveru.jp/cms2/2019/08/01/45072/

 >この地縁は様々な土地、時代が煩雑にデタラメに組み合わさっている魔法の土地…ということでどうにかしようとしたのですが。

 とのことでしたら、長くても4、5行程度の序文を付けて、「時空の乱れにより、異なる時代と土地がごちゃ混ぜになって、数百年経過した世界」と書いておくのが一案かと存じます(もちろん、あらすじにも明記の必要があります)。

 一方で、『薬屋のひとりごと』のように、中華風世界がメインでも、西洋の文化を出しても違和感のない例もあります。ですので、西洋風世界がメインでも、和風文化を出しても、やり方次第では違和感を感じさせないことは可能です。「時空の乱れ」というSF的設定に頼る必要は、必ずしもありません。

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