私っていらない子?
作者 ゆり 得点 : 1 投稿日時:
「あなたはできない子ね!」
「わー!バカがうつる~」
そんな言葉が鋭い槍となって私を刺していく。
そんな私はもうボロボロの布のよう。
そう、私は誰からにも嫌われている、鈴木こころ。
私は親にも嫌われて、クラスメイトからも嫌われ、さらに先生にも嫌われている。
多分こんな人はいないだろう。
でも、わたしには唯一、親友がいる。
寺田澄香ちゃんだ。
澄香ちゃんは可愛くて勉強もできて、運動もできておまけにすごくモテる。
わたしと比べて大違いだ。
そんな澄香ちゃんはいつも私を守ってくれた。
私の親には「ちょっとおかしいですよ?」と言ってくれたし、
クラスの子には「なにそれ?いじめ!?」と注意してくれた。
そんな澄香ちゃんが大好きだった。
でも、だからこそ怖かった。
大好きな澄香ちゃんが私のせいで嫌われたら。
そんなことを思うとやっぱり心が暗くなる。
「はぁ学校行きたくない…」
そんな言葉を漏らしながらも私は学校へと歩いて行った。