「天下りそぼる春雨花紡ぐ」の批評
回答者 ハオニー
こんにちは、ハオニーです
春の雨は地を揺らすような強さだと感じております
「天下り」は、どうしても官庁から関連会社へ就職することという、この句には全く必要のないものを想像させてしまいます
この言葉を最初から入れようとして入れたものとは思えないのです
春雨がそぼる、という表現は大胆です
春雨が風に遊ぶ、なんていうのはよく聞きますが、これは聞いた事がないです
ひとつ気になることは、そぼる(戯る)はラ行下二段活用なのです
そのため、
「そぼる春雨」では、「そぼる(終止形)」が「春雨」にかかりません
「そぼるる春雨」と、連体形にしないと接続できないのです
もし、
天下りが戯っているけど、春雨は花を紡いでいる
そのギャップは面白いでしょう?
という狙いがおありなら、私はすぐに納得します
「天下り」だけ外し、寸詰まりな表現を解消し、文法を正すと
春の雨そぼるや花を紡ぐかに
と、春の雨を確実に主役にした上で、花を季語でないものにできます
点数: 2
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天空よりシトシト降る春の雨が
絹糸のように見えて地上の花を咲かせる様子を表しました