「涙拭き梅薫り立つ道進む」の批評
回答者 北野きのこ
小泉美香さん初めまして。
入学試験を終えられたとの事、大変お疲れ様でした。
句の感想を述べさせていただきます。
よろしくお願いします。
合格を知らせる表現として「桜咲く」がありますが、詠み手が一番に待ち望んでいた花は残念ながら咲かなかった、という点がこの句のミソかなぁと感じました。
合格通知は来るには来たが「桜」とは異なる報せだった。
でも「梅の薫る道」を進んで行きます、という決意。
詠み手の悔しさとそれに負けない決心を「梅」という季語の凛とした美しさが受け止めていますね。
この句では季語を用いて心理的な情景を表現する事に成功しているので、「涙拭き」という人物の気持ちを表す記述は省けるかなと私は思います。
読み手に対して涙を流す様な状況を明示するのか、漠然と「悲しい状況があったのかな?」と想像させるのか、どちらの作戦もありだと思います。
私は前者に挑戦してみました。
サクラチル我進む梅薫る道
サクラチル梅薫る道我の道
カナ表記にして「サクラは季語じゃないよー」とアピールしてみましたが、それでも桜と梅という大スターの共演なので、我ながらヒヤヒヤしてもいます(笑)
いかがでしょう?
新生活が実り多いものでありますよう、お祈り申し上げます。
点数: 2
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第一志望校には合格できなかったけど前を向いて行きたい