俳句添削道場(投句と批評)

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ごうごうと背中を燃やす焚火かな

作者 丼上秋葵  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

おはようございます。
背中に負っているものは、
仕事や家庭の責任のみではない、
おくらです。

「背中を燃やす焚火」と聞いて、皆様が思い浮かべるものは、なんでしょうか?
僕は、「カチカチ山」の「狸」です。

室町時代には成立していたとされる、作者不明のお伽噺ですが、これほど〈人間の業〉、そして、〈因果応報〉を的確に捉えた話を、僕は他に知りません。

「狸」の背中を燃やしていたのは、「薪」ではありません。〈罪もない老婆を弄び、殺した、己の業〉です。

私も含めて、人は誰かを傷つけずには生きていけません。どんなに気をつけていても、意図せずして、誰かを傷つけてしまうこと。皆様にも、思い当たる節はございませんか?

そして、それによって、〈他者〉に生じた〈恨み〉や〈嫉み〉といった〈負の感情〉は、己が背に「薪」のように蓄積され、「ごうごうと(業、業と)」痛みを伴いながら、己を焼き尽くす結果を生んでしまいます。

ここで一つ、釈明をさせてください。

昨日の午前二時くらいに、寝ぼけ眼で、ただお題を詠んだだけなのに、今、改めて見返したら、また、特定個人をディスるような句意、かつ、コメントになってしまった句があります…orz

「冬蝶」の句に次ぎ、「枯葉」の句。ここまで来ると、僕も、別人格の自分が、わざとやってるんじゃないか、と、疑わざるを得なくなってきました💦

後者に関しては、僕も大分、元気になってきたし、久しぶりにお題でも詠むか、となった時、〈「枯葉」ってどう詠むんだろう、むしろ、どう詠んでほしい?〉と季語である「枯葉」君に問いかけました。

すると「彼」は、ちょうど雨が降っていた窓を眺めて、〈カサカサ楽しそうに舞ってる僕も、濡れるとぐったりして、音が鳴らなくなっちゃうんだよ💦〉と返して来たので、〈じゃあ、その方向で、擬人化してみてもいい?〉という、季語との対話の中で、出来上がったのが、節句です。

「冬蝶」の句の時と同じように、〈作品内の物語性〉を重視した結果の選語、作句であり、そこには、外部的事情など一切、差し挟んだつもりはありません。少なくとも、私が意識化できるレベルでの話ですが💦

このような現象に対して、二つの仮説を立てました。

①いじめっこであった誰かさんに対して、無意識下の僕自身がすごく怒っている。

②誰かさんに対して、人を貶めるような使い方をされた〈季語〉自身が、ものすごく怒っている。

という考えです。

私は、句を読む際、句そのもの、というよりも、そこに作者が詰め込んだ〈句の心〉を読みとることに重きを置いています。

だから、作者が思い付きでパッと作ったような出落ち的な句や、明らかに悪意をもって誰かを引っ掻けようとしている釣り針的な句には、非常に敏感で、尚且つ、厳しい目線になってしまっていることは肯定せざるを得ません。

そして、特に、使われている〈言葉〉たちが雑な扱いを受けていると、同情や苛立ちを感じてしまいます。〈言葉〉は、僕と一緒に苦楽を共に生き抜いてきた、大事な〈戦友〉みたいな存在ですから。僕は〈言霊〉なるものを信じています。

ただ、僕は、いくら相手に対して〈嫌悪〉の感情を抱いていたとしても、自分から積極的に切りつけるような真似は、絶対にいたしません。

自衛の為に〈言の刃〉を威嚇に使うことはあっても、〈他者〉を傷つける刃は〈諸刃の剣〉、不要な〈恨み〉や〈嫉み〉を買ってしまうことになるからです。実際に、今、背中が、むちゃくちゃ痛いです

ただ、私は、その〈背中で燃え盛る業の炎〉を無理矢理、消火しようとは思いません。わざとではないとはいえ、誰かを傷つけてしまったのだとしたら、それは間違いなく僕の責任です。〈因果応報〉の結果として、あえて、その痛みは引き受けます。

もし、私の句やコメントを不快に感じてしまった方がいらっしゃるのであれば、この場を借りて、心より、陳謝いたします。

大変、申し訳ございませんでした。

それでは、よき一日を。

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「ごうごうと背中を燃やす焚火かな」の批評

回答者 素一

こんばんは!
拙句「御正忌の」句にコメントと添削句ありがとうございました。
やはり<や>の切れを入れるべきでした。迷ったのですが…。線香の香としたら重たすぎですか?一考の余地はありますね。
御句からはかちかち山は思い浮かびませんでした。読みの浅い僕を笑わないでください。多分、他の人もきっと居ると思います。
業業とごうごうには恐れ入りました。確かにおくら様は「言霊」を大切になされていられるのですね。
背中を燃やす程の因果関係読ませていただきました。
勉強不足ですがこの句の意味をじっくり味わっています。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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添削対象の句『ごうごうと背中を燃やす焚火かな』 作者: 丼上秋葵
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