煮大根三日三晩の長湯かな
回答者 丼上秋葵
おはようございます。
今日は公休、これから二度寝の、
おくらです。
拙句「ベンチ」の句に、ご批評を賜り、ありがとうございます!
◆日向ぼこベンチに夢の多かりし/千日草様
提案句は、私の個人的な逸話の背景を汲み取って下さったものと受け止めましたが、一読すると、【ベンチで日向ぼこしながら寝てる人が多い】になってしまう気がします💦
まぁ、それはそれで、気持ちよさそう、かつ、微笑ましい情景ではあるのですが、詠み手の前に存在する【数多のベンチで人が寝ている】という光景は、やや不思議な感じがしなくもないです。上野公園のホームレスを思い浮かべてしまいました💦
「ベンチ」は意外と色んな素材で作ってありますよ! 新規デートコースを開拓するため、数多の公園、美術館・博物館、寺社仏閣をうろうろしてきた、私の経験上、間違いないです。プラスチック、石、ステンレス等等。
その中でも、冬の弱い日差しを蓄え、ほんのりと温かさを湛えている「木のベンチ」は、一人で見かけても、なんとなく「座って、ちょっと休んでいかれてはいかかがしら?」と誘われている気になります。
恐縮ながら、御句に感想を述べさせていただきます。
大根てなんて美味しいんでしょうね! 煮大根も、おでんも、大根おろしも、浅漬けも好きですが、大好きだった祖母がいつも作ってくれた細切り大根の味噌汁が一番好きでした。
御句は、よく煮てほろほろに「蕩け」た「煮大根」を、「三日三晩」かけて、余すところなく味わってやろうという、詠み手の大好物に対する感動と喜びが、旨味のある出汁のようにじわじわと滲み出しています。いい味出しています!
個人的には、美味しい「煮大根」は、あまり硬いままというイメージがないので、美味しさの根元である「蕩け味」というやや説明的な座五は、読み手の想像に委ねた方がよいのではなかろうか、と考えての、私の提案句です。
「三日三晩の蕩け味」としてしまうと、【三日三晩煮続けて、初めて口にした煮大根】という句意にも、受け取られかねませんしね💦
◆煮大根三日三晩の長湯かな
どちらかというと「煮大根」側の視点に立った拙句です。擬人化が含まれるので、賛否両論はあると思います。
冷蔵庫と熱々のお風呂を「三日三晩」も行ったり来たりする「煮大根」は、何時間もかけて、サウナや水風呂、露天風呂を楽しみながら心身をととのえるおっさんをも彷彿とさせてしまうのがなんだかなー、といった感じですけれども💦
【「長湯」を楽しみ「蕩け」そうな「煮大根」の気持ちと、その「煮大根」の「蕩け味」を「長湯」のごとく楽しむ詠み手の気持ち】を、上手く重ねることができたのではないか、と、自分では思っているのですが、いかがでしょうか?
少しでもご参考になれば、幸いです。
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おろしでもサラダでもおでんでも煮大根でも大根大好きです。煮込んで煮込むほどに口の中で蕩ける味は又格別です。三日三晩今からの時期は腐りません(ただし、冷えたら冷蔵庫で次食べるまでは保存)煮直して…