「青梨のかほり清しき胸の奥」の批評
回答者 丼上秋葵
はじめまして! おくらと申します。
果物が美味しい季節になりましたね!
恐縮ながら、御句に感想を述べさせていただきます。
上五中七まで読ませていただいた段階では、季語「青梨」の「かほり」を説明しているだけの只事ではないか? と思ってしまったのですが、座五の「胸の奥」で途端に詩情が、それこそ梨の香りのようにふわーっと漂ってくるのを感じました!
私は【詠み手が眼の前にある「青梨」に感動を覚えたのではなく、詠み手がかつて「青梨」に抱いた感動があまりにも強く、残り香のように、いつまでも「胸の奥」に残っている】という句意だと受け止めましたが、いかがでしょうか?
詠み手の意図としては、「清し」は「すがし」という音で合ってます? 「きよし」でも悪くはないと思うのですが、私は「すがし」と読み、「かほり」の〈爽やかさ〉を汲み取りました。
視覚描写を鮮明にさせる「青梨」の「青」と「清し」に含まれる「青」が重なって、字面としても、より〈爽やかさ〉が強調されているように感じます。
また「かほり」を漢字になさらなかったことで、上品で控えめな「青梨」の〈優しい〉香りも上手く表現できていると思います!
私も秋の果物の中では梨が一番好きなので、そのような親戚の方がいらっしゃるのは、とても羨ましいですね💦
少しでもご参考になれば、幸いです。
点数: 1
添削のお礼として、丼上秋葵さんの俳句の感想を書いてください >>
毎年、親戚から送られて来るのが楽しみで、嬉しいです。