薄墨に街染まりゆく秋時雨
回答者 岩田哲明
私は2年程前から、脳が活性化すると薦められ、趣味で短歌の道に入りました。
今年5月には釈迢空の弟子が創立した有名な短歌会に入会しましたが、数十年短歌を詠んでいる人も多く、ついていくのも大変です。
最近俳句も始めましたが、ルールは厳しいものの、短歌よりは易しく感じます。
貴方の句についてですが、「くろぐろと…」でもいいとは思いますが、漆黒でなく、秋時雨が視覚で捉えられるようにもう少し明るくして「薄墨…」の句を提案させて頂きます。
点数: 1
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◆時雨(しぐれ)
時雨(じう)霧時雨(きりしぐれ)秋時雨(あきしぐれ)横時雨(よこしぐれ)露時雨(つゆしぐれ)片時雨(かたしぐれ)所により一時雨村時雨(むらしぐれ)夕時雨(ゆうしぐれ)雪時雨(ゆきしぐれ)春時雨(はるしぐれ)小夜時雨(さよしぐれ)叢時雨(むらしぐれ)初時雨(はつしぐれ)北山時雨(きたやましぐれ)
夏は夕立、俄雨とも言う。
◆秋時雨例句
秋時雨床きしませて異人館 福原実砂
御像の鉄より黒し秋時雨 沢木欣一
秋時雨ありしをとどめ石畳 稲畑汀子
峰寺の夜の明けゆく秋時雨 星野 椿
繭倉を残す丸子の秋時雨 松崎鉄之介
虹二つかゝりし耶馬の秋時雨 野川 枯木
一人旅窓に灯火と秋時雨 落合冬至
花の香の朝市を抜け秋時雨 村田 脩
事故の子へ着替へ届ける秋時雨 寺岡捷子
心身の心の衰へ秋時雨 長屋せい子
勤めより夜の勤めへ秋時雨 林 翔
あはき灯の紙漉工房秋時雨 緑川 啓子
マッチなき暮しいつより秋時雨 橋本榮治 逆旅
犬にのみ許す心や秋時雨 草間時彦
秋時雨ぼそ~寒し楽しまず 富安風生
二条晴四条烏丸秋時雨 稲畑廣太郎
悲しくも美し松の秋時雨 鈴木花蓑
秋時雨返さぬままの男傘 谷口桂子
竹売つて酒手にわびん秋時雨 北枝
日光に泣虫山や秋時雨 山口青邨
秋時雨かくて寒さのまさり行く 高濱虚子
怒濤よりほかに音なし秋時雨 中村汀女