俳句添削道場(投句と批評)

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退院を明日に燈火と親しめり

作者 丼上秋葵  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

割と命に関わる手術の為に、大きな病院に入院していたことがあります。

きっと成功する!と、強がってはいたものの、夜は不安と恐怖で看護士さんに睡眠薬を所望し、無理矢理眠りについていました。

無事手術は成功、少しずつ体調は回復し、夜更かしも楽しむことができるようになりました。

また、普通の生活に戻ることができたというありがたさを込めての一句。

最新の添削

添削一覧 点数の高い順に並んでいます。

「退院を明日に燈火と親しめり」の批評

回答者 大泉洋二郎

句の評価:
★★★★★

はじめまして。大泉洋二郎です。
運動会の句におほめをいただきましてありがとうごさいます。
私の場合は二週間ぶりにいただいたうす~い味噌汁がなつかしいです。

点数: 1

添削のお礼として、大泉洋二郎さんの俳句の感想を書いてください >>

退院を明日に見上げる星月夜

回答者 一本勝負の悠

句の評価:
★★★★★

こんばんは😃🌃

ご詰問にお答えする前に
おくら殿の粘り勝ちですね\(^_^)/

一本勝ちとは言い難く、技ありというところでしょうか。


(あざらし)季語説については、このような希少季語や難読語を用いる場合、初心者の添削道場ゆえに、以後、解説を付記なされば鮮やかな一本勝ちとなるでしょうね。

句意の解説や前置きなどは、例の夏井さんあたりが流行らせた邪道ですが、むしろ特殊な季語や言葉などにこそ解説が必要かと思います。


灯下"
春燈(しゅんとう) 三春

【子季語】
春の灯、春灯、春の燭
【解説】
春の夜をともす燈火のこと。春の灯ともいう。春の華やかさとともに艶めいた感じがある。

【例句】

春の燈油盛りたる宵の儘
召波 「春泥発句集」

春深く蔀に透るともし哉
召波 「春泥発句集」

春の灯や女は持たぬのどぼとけ
日野草城 「花氷」

本売りて一盞さむし春灯下
加藤楸邨「穂高」

原句
退院を明日に燈火と親しめり/おくら

こちらの灯下/は単独での記載は無いようで、春を付けて春灯や/春の灯下とする例があります。
灯下親しむ、などの成句で、秋の季語っぽいのですが記載はありません。
原句を無季と読み、しかしながら退院前夜の句意を頂き、灯下の中身として芭蕉を置き、無季の原句に対して無季の添削案としました。

因みに
枯芭蕉(かればしょう、かればせう)三冬
2011/08/11
【子季語】
芭蕉枯る
【解説】
葉の枯れた芭蕉をいう。風雨にさらされてずたずたになった芭蕉は、そのまま朽ち果て、襤褸をまとったようになる。

【例句】

芭蕉枯れんとして其音かしましき
正岡子規 「子規句集」

病床の手鏡に逆枯芭蕉
川端茅舍 「俳句文学全集」

大芭蕉従容として枯れにけり
日野草城 「花氷」

枯芭蕉日和の湯気をあげてをり
長谷川櫂 「蓬莱」

勿論、植物の芭蕉と俳聖芭蕉とは季語的に関係なしです。

以上をもちまして、今回の勝負技あり二本での一本勝ち、貴殿の勝利です。

参りました!
m(._.)m

点数: 1

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添削対象の句『退院を明日に燈火と親しめり』 作者: 丼上秋葵
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