俳句添削道場(投句と批評)

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老いざまの不定愁訴や大根炊く

作者 すがりとおる  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

皆さんの「寄る辺なき・・・」の御批評を踏まえて詠み直しました。
久保田万太郎の『煮大根を煮かへす孤独地獄なれ』を参照しました。

御批評・御添削宜しくお願い致します。

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「老いざまの不定愁訴や大根炊く」の批評

回答者 腹井壮

昨年のオタク川柳で
ラーオタの健診デフォはE判定
が見事没った腹井壮です。西村敏彦さんこんばんわ。

不定愁訴なる言葉は存じておりませんでしたが夏井いつき氏や今井聖氏が評価しそうな言葉選びですね。
確かに久保田万太郎氏の句を良く研究して西村敏彦さん御自身あるいはその影武者に沿わせたなぁと思います。
両句に共通しているのは一見不要な言葉がありそうな事ですね。
万太郎氏の上六の煮は不要そうに見えて効果的ですね。読者に苛立ちにも似た孤独感をぶつけてきます。西村敏彦さんの句も「老いの不定愁訴」でよいはずなのに敢えて「老いざまの不定愁訴」にしたのでしたらそれは正解だと思います。どこか開き直ったかのような苛立ちが伝わってきます。
自分のように選者の顔色を伺わないのでしたらこの路線は当たりかもしれません。

点数: 2

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添削対象の句『老いざまの不定愁訴や大根炊く』 作者: すがりとおる
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