俳句添削道場(投句と批評)

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カット耳穏やかなりぬ猫の恋

作者 村井もこり  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

うちの近くの川沿いに野良猫が多数生息していたのですが、地域猫活動により、子猫は見なくなりました。
数も減った様で、野良猫のあのうにゃーおーという声も聞かれなくなりました。
保護活動していらっしゃる方、大変だったろうと思います。

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「カット耳穏やかなりぬ猫の恋」の批評

回答者 気まぐれ亭いるか

村井もこりさん、こんにちは

御句拝読しました
うちのまわりでも野良ネコちゃんは少なくなりましたね
少なくなった猫ちゃん達もみんなさくら耳
ちゃんと世話している人がいるみたいで決まった時間に餌をやっている姿を見かけます
まだまだ夜は寒いので猫ちゃん達心配です、、

さて本句、少しばかり因果がありますでしょうか
カット耳(去勢している)→穏やかな猫の恋、といった具合に
此処は語順で解消でしょうね
 猫の恋穏やかなりぬカット耳
まだ因果が残っているようでしたら少しばかりぼかして見てもよいかもと思いました
 猫の恋おっとり咲きぬさくら耳

以上、今後ともよろしくお願いします

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「カット耳穏やかなりぬ猫の恋」の批評

回答者 みつかづ

句の評価:
★★★★★
★★

 
村井もこりさん、こんばんは。貴句、拝読いたしました。

カット耳で去勢手術には辿り着けても、句面たけで読者が保護活動まで
辿り着けるかと申しますと、正直きびしいのではないでしょうか。

そして、プツ、プツと切れて意味上の三段切れになっていますよね。
上五、中七、下五を全て足し合わせて1つの景、1つの感動が読者に伝われば
成功ですが、情報が三方に散ってるんで1つに収束せず、
季語が宙に浮いて効いてこないんですよね。

三段切れの江戸時代からの名句、ご存知かもしれませんが念の為挙げますね。
山口素堂作 目には青葉山ほととぎす初鰹
上記も意味上の三段切れ且つ季語3つの季重なりですが、
三方向(視覚、聴覚、味覚)からの初夏の照射になっていまので、成功しています。

作者コメントにお書きの「保護活動」をお入れになる方が良いですよ。
私めからの添削提案は、語順の入れ換え+中七の措辞の変更です。
具体的には、季語から。

・猫の恋保護活動のカット耳

これで、ハッキリ「保護活動」と読者に伝わり、季語から入っていますので、
最後がカット耳のアップで終わりますよね。
読者の感情の余白も持たせる事ができます。

今までの貴句、全て再拝読させていただきました。
正直に申し上げますと「飾り過ぎ」。「書かなさ過ぎ」。
余白(読者の楽しみ)と空白(作者の手抜き)は別物です。
もっと素直に実直にお詠みになり、作者オンリーワンの感動の核が
読者に伝わり易く、景を立ち上げさせられる様に丁寧に
パッキングなさる事をお勧めいたします。

「国語辞典、古語辞典、歳時記の3点セット」を、推敲・鑑賞の際に何度も開いて
調べ、確かめる事が大切です。
調べる習慣を付けないと知ったかぶりになっちゃいますので。
「知ったつもり」ではなく「理解し尽くす」お気持ちで調べ、確かめる。
作句も鑑賞も、コツコツ地味な努力と研鑚が必要ですね。

また、鑑賞は印象ではなく句面の語義が最優先。無になって観る事ですね。
感情は、鑑賞にバイアスを掛けてしまいます。なので、無になって鑑賞なさる。
そこから立ち上がった景に作者だけの感動が客観的に在るか、無いか。
それが、空疎な句かどうかの見極め要素です。

村井もこりさんのアンテナが全方向受信なのか、心地好いものだけ受信なのか。
それによって、成長速度は違ってくるでしょう。

以上でございます。お目通しいただき、感謝いたします。
 

点数: 3

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