「失念が喧嘩となりぬ蜆汁」の批評
小沼天道さま、こんばんは。
お…それはそれは、、仲直りできたでしょうか?
俳句
としては面白くて好きな句です!
コメントの件、熱心に研究されていますね。私なりの理解でコメントさせてください。
〇散文と韻文の違いはご存じかと思います。
ただ明確な境界線があるわけではないので、「普通の文章(日記とか)を五七五に並べた感じだな」と思う読者が多ければ散文的、ということですね。
私は御句を散文的とは思いませんでした。これがもし「失念が喧嘩になって蜆汁」だったら散文的だと思いますが。
中七で切って、取り合わせの形にしていることで散文っぽさを脱していると思います。
〇「失念が」より「失念の」とした方がさらに韻文っぽくなって良いと思います。
俳句では主語に対して「の」を使うことが多いですね。散文では使わない表現です。
「が」「は」「の」の微妙なニュアンスの違いは説明がとても難しいのですが、私の最近読んだ本だと「俳句講座 季語
と定型を極める/岸本尚毅(草思社)」に詳しく書かれていました。
〇その上で、「失念」という喧嘩の理由を描写する必要があるかどうかは、推敲ポイントかもしれません。
説明的な割に具体性に乏しい感じもしますし、私だったら省くかなぁ。この句の感動の中心は喧嘩の理由ではないと思うので。
改作っぽくなってしまいますが、もし私だったらという感じで
・生きてれば喧嘩もするさ蜆汁
・先程は言い過ぎました蜆汁
(割と俗っぽい句材なので、口語も合うと思いました)
ちなみにちょっと前ですが、NHK俳句の特選でこんな句もありました。なかなか面白い句だと思います。
・蜜豆を出してきたって許さない/湯屋ゆうや
長文失礼しました。またよろしくお願いいたします。
添削のお礼として、慈雨さんの俳句の感想を書いてください >>
実際のところは、薬手帳を忘れて病院に行き掛けた事がキッカケだったんですけどね。なんと言い換えれば綺麗におさまるかと・・(汗)
そのせいで喧嘩になっちゃった・・(-_-;)でもこんな夜は蜆汁(^-^)b
って1つ目の疑問は、これでも散文なのかな~・・(^-^;; ってあたりが一番判らない事です。喧嘩になっちゃった・・・こんな気持ちの時は蜆汁だ。・・ってのも散文ですか?
2つ目は、「失念『の』」の方が良いのかって事でしょうか。
よろしくお願いします。