「春まつり託す雷サスライト」の批評
回答者 なお
ききょうさん、こんにちは。
御句拝読しました。「厳しくしてください」とはなっていないのに申し訳ありませんが、少々厳しくなるかもしれません。ご容赦くださいね。
御句、何がなんだかわかりません。
その理由は三点あります。
一つ目は、「春まつり」と言ってるので春の句かと思えば、「雷」と夏の季語が出てくる。いったい、季節はいつ?
もちろん、「春雷」という季語があるのは知っているとしても、それは、「春雷」という一つの言葉として置かれる場合です。御句では完全に独立しています。
二つ目は、「サスライト」です。ガスライトでも、サテライトでもないですよね?
まずこれを、舞台照明のこととわかる人は少数派でしょう。いわば業界用語では?「だからコメントに説明を」とおっしゃるかもしれませんが、私は、脚注のような解説がなくても理解できるほうがいいと思います。
三つ目ですが、語順です。原句では、「春まつり託す雷サスライト」となっていますが、主語述語目的語の関係が明確でなく、意味がつかみにくくなっています。
私の鑑賞が正しければ、
・雷をサスライトに託す春まつり
中九であることは置いておいて、こういうことではないでしょうか?
これなら、「雷のような効果を、サスライトという舞台照明で演出した春まつりだったよ」、ということがわかりやすくなると思います。
さらに、私であれば、
・雷鳴は照明まかせ春の劇
とかにしますでしょうか。
とにかく、ききょうさんにとって、「春雷」は季節特有の気候変化の様子ではなく、ご自身の出た劇のタイトルであるということが、なんというか…です。
もしよろしかったら、そのお芝居、どうして「春雷」というタイトルなのですか?そこから俳句、詠めませんか?それだと、ちょっと味のあるものができそうです!
期待しています。
点数: 0
添削のお礼として、なおさんの俳句の感想を書いてください >>
「春雷」という舞台に立ちました。立った側からではなく、キャスティングをした人の思いになって作ってみました。サスライトとは舞台のスポットライト等の照明の意味。