「囀りに螺旋解くる遺伝子よ」の批評
回答者 ハオニー
「囀り」という季語と、「遺伝」は面白くなりそうなテーマですね
これは高校生物を最後まで履修した理系の人間から見ると、言葉を間違えているように見えるのです
遺伝子とDNAの違いを押さえておくことが必要です
二重螺旋構造となっているのは、遺伝子ではなくDNAです
DNAは塩基が並んだもので、ところどころに遺伝に関わる塩基の配列があり、そこが遺伝子と呼ばれているのです
高校生物の教科書には載っています
「螺旋」の解釈が読み手を大いに悩ませるのですが、この語順だと「遺伝子の螺旋が解ける」という意味です
遺伝子じゃなくてDNAだよね、と言われたら反論しづらいところです
DNAが解ける、といっておけば季語「囀り」がどのように聞こえるか、もっと詳しく描けます
DNA解ける野山の囀りに
日常の用語と、学問で用いる言葉は少しずつ違うものです
だから、言葉の定義は侮れないのです
点数: 1
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プレバト の鈴木光さんの句😃助詞の使い方が良かったですねー勉強になりました!