「秋風は敦盛のごと儚さよ」の批評
回答者 慈雨
京極謙一さま、はじめまして。よろしくお願いいたします。
「敦盛」は平敦盛のことですかね?「秋風は平敦盛のように儚い」という句意で合っていますでしょうか。
「厳しくしてください」とのこと、やや辛口になりますがご了承くださいm(_ _)m
率直に、難解な句だなぁという印象です。
コメントにある「宮島」という情報が句の中には見当たらないのですが、「秋」と「安芸」の掛詞ですか?
「儚し」を「墓無し」と掛けていることもそうなのですが、さすがにちょっとコメント無しでは読み取れないかなーと思います。
(加えて、宮島に墓がないことと秋風が儚いことがどう関係するのか、わかりませんでした)
「秋風が儚い」という感情もややわかりづらい気がします。虫とか花であれば儚いのはわかるのですが、風は止んでもまた吹きますからね…。
そこにさらに「自然現象を歴史上の人物で比喩する」という難易度の高いことを重ねているため、わかりにくくなっている感じがします。
平敦盛の比喩からすると、「強風がだんだん弱まった」みたいなイメージでしょうか?うーん、わからなくはないですが、やはりまた明日には強い風が吹くかもしれないよなぁと思っちゃいます。
むしろ「秋風に吹かれて人生の儚さを感じた」とかであればまだ意味は分かるかなと思いました。
たとえば、
・秋風は諸行無常を伝えをり
とか。
ただこれでも、俳句としてはあまりに映像が無さすぎる感じはします。
淡々と映像を描写し、その時の心情は読者に想像してもらうイメージで考えた方がいいかと思います。
長文失礼しました。
またよろしくお願いします!
点数: 1
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秋の宮島を舞台に詠んだもの。秋、日の短さ、敦盛は人間の命は儚い。宮島は神聖な場所でお墓はありません。墓なしと掛けました。