館内を鳴くコオロギやいま捕獲
作者 ゆきお 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
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「館内を鳴くコオロギやいま捕獲」の批評
回答者 なお
ゆきおさん、こんにちは。
御句拝読しました。施設で勤務なさって、入居者さんの作品を代わりにご投句なさってくださり有難うございます。
目のご不自由な方の句とのこと、なかなか解釈は難しかったのですが、下五の「いま捕獲」、これはご自身では捕まえることはできないでしょうから、誰か他の方が捕まえたのでしょう。それを、「あ、いま捕獲されたな?」とお感じになったのでしょう。それはおそらく、鳴き声が止んだからではないでしょうか。
下五の解釈は、鳴き声が止んだので捕まえたのだな、というだけのものか、あるいは、捕まえた方が作者に、「◯◯さん、ほら、さっきまで鳴いていたコオロギですよ」とか言って、手に持たせてくれたかもしれません。それだと、聴覚に加えて触覚でも季節を感じますよね。
提案句は思い浮かびませんので、すみませんが感想だけで失礼します。
点数: 1
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「館内を鳴くコオロギやいま捕獲」の批評
「館内を鳴くコオロギやいま捕獲」の批評
回答者 鈴蘭
初めまして、こちら過去のご投稿も含めて拝見しました。全盲(またはそれに近い?)の方の句なのですね。先天的か後天的かで読みが変わってきそうな気はしますが、ひとまず関係ない範囲で読ませていただきます。
「館内を鳴くコオロギや」、とても良いと思いました。音が反響していそうなイメージが立ち上がり、音による状況把握が印象的です。
下五がわからないですね。「あっ、今捕獲されたぞ」なら、どうして音だけでそれが分かったのか。「今から捕獲に行くぞ」または「今から捕獲隊が行くぞ」な可能性もありますし、「今捕獲するところです(誰が?)」かもしれません。そのへんはっきりしたら、より具体的な描写に進めると思います。
館内にコオロギ 捕獲の算段す
迷い込みしコオロギに鈴合わせけり
点数: 0
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「館内を鳴くコオロギやいま捕獲」の批評
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お世話になっております。高齢者施設の建屋内に迷い込んだコオロギに秋を感じて詠んだ句です。作者の視覚が不自由な分、他の感覚を使って季節の移ろいを肌で感じている様子が伝わるでしょうか・・・。