「今日は何故流れ逆らい泳ぐ君」の批評
回答者 なお
東野宗孝さん、こんにちは。
御句拝読しました。厳しくしてくださいとのこと、よろしくお願いします。
いくつかの気になる点があります。一つは、俳句は自分の気持ちか目の前の景色を読むのが原則で、あまり君のことを詠むのは馴染みません(例外はたくさんあり)。
君は短歌にはよく登場します。恋の歌が多いからです。
次に、句の全体が疑問文になっていて、作者にも答えが出ていません。俳句は想像の文芸ですが、作者にもわからないことが読み手にわかるはずがありません。
これが例えば、
・君きょうは流れを逆に泳ぎをり
とかであれば、読み手はえ?なぜそんなことをするのだろう?と思ってくれるかもしれませんが、作者がなぜ?と言ってしまっては、「なんだ、作者ですらわからないのか、じゃあ私たちがわかるわけないよ」と思われてしまいそうです。
さらに、御句では「泳ぐ」が季語になっていると思いますが、「君」に意識が行き過ぎて、季語が立っていません(目立っていない)。
要するに、東野さんのおっしゃりたかったのは、コメントから、
・夏の海近寄りがたき君のいて
・今日は君ご機嫌斜め夏の海
というようなことではと思いました。季語を「泳ぐ」から「夏の海」にしました。川だったらすみません。
二句目は三段切れと言って上五中七下五がブチブチ切れて上手くありません。でも置かせていただきます。
点数: 0
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あまり進歩がございませんが、よろしくお願い致します。
いつもなら、ゆったりと泳ぐのに、今日は流れに逆らって泳いでいる。
余程、機嫌が悪そうで、近寄り難い様子を詠んでみました。