「芹の根や嚙むほど浮かぶ母の顔」の批評
回答者 慈雨
博充さま、はじめまして。初心者ですが、よろしくお願いいたします。
御句拝読しました。芹のお料理、慣れ親しんだお母様の味付けがあったのだろうと想像できる、優しい句ですね。
お母様は故人でらっしゃるという理解でよろしいでしょうか?
(一応、その前提でコメントさせていただきます。もしご健在でしたら深くお詫び申し上げます)
気になったのは、上五を「や」の切れ字で切っているため、ここで場面転換がされると思うのですが、中七でまた「(芹の根を)噛むほど~」という、芹の根の情報が続いているところです。上五を「や」で切るなら、中七下五は芹からは一旦切り離した措辞が良いかと思いました。
具体的には、「噛むほど」は省略できると思います。「噛むほど」と言わなくても読者は「芹の味や香りでお母さんを思い出しているんだな」と想像できると思うので。
そこを省略して、お母様についての何か別の描写にあててはいかがでしょうか。
たとえばですが、
・芹の根や母の歳まであと十年
・芹の根や写真の笑う母の顔
・芹の根や厨(くりや)に残る母の皿
・芹の根や母には及ばぬレシピ本
など。あまり上手くありませんが…参考程度にご笑覧ください。
点数: 1
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芹根を食べ香りも強く、歯ごたえのもあり食べていると昔母が作ってくれた料理を思い出しました。