「来ぬと言ひ来たと思へば春眠か」の批評
いがやらし様、こんばんは!はじめまして。
私も初心者です。書ける範囲でコメントさせてください。
前回に続き、「五七五の定型」「季語一つ」の基本はきちんと踏まえられていますね!
ただごめんなさい、私の鑑賞力不足のためか、御句がどういう状況なのか、わかるようで微妙にわかりませんでした(できれば投句時のコメントに、どういう状況を詠んだ句なのか書いてくださると助かります)。
文字通りに読むなら「誰かを何かに誘った、来ないと言っていたのに来た、しかし寝てしまった」というストーリーでしょうか?恋人かな?
わからないながらに恐縮ですが、2点ほど書かせてください。
①前句の皆様のコメントにもある通り、俳句は十七音の短い詩のため、
「◯◯が◯◯して◯◯した」など「説明」や「物語」を描く→BAD
「写真のように一瞬を切り取る」イメージで詠む→GOOD
とされています。
その視点で御句を見ますと、「来ないと言った」「来た」「眠った」という3つの時間&3つの動作が登場しています。伝えたいメインの一瞬に絞った句にされた方が焦点も明確になり、詩としての深みが増すと思います。
②「春眠」は、春の気持ちよさのため朝になってもなかなか目が覚めない、という意味の季語かと思います。
つまり「眠った瞬間」というより「朝なのに起きられない状況」を示しているので、「来たと思へば春眠」という措辞で良いのか、やや疑問に感じました。
季語は俳句の主役ですので、「季語の本意(その季語がもっている情報)」をよく調べ、季語を生かしていくことを意識すると更に良い句になるかと思います。
例えばですが、
・春昼や部屋に眠りし君の顔
・麗らかや映画を前に眠る君
など…いがやらし様の伝えたかったことに近いかはわかりませんが、参考までに。
偉そうに長文をすみません。私も初歩の勉強中です。
一緒に楽しんでいけたら幸いです。またよろしくお願いします!
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前回はありがとうございました。