「銀世界煌めく心氷のよう」の批評
はじめまして。俳句初心者様ですね。
まず、なおじい様からも同じような言葉がありますが、俳句は【五七五というリズム】と【季語という詩の言葉】を利用して作る【詩】である、というのはなんとなくおわかりであるように思います。
そして俳句とは日記のような自己完結文学ではなく【誰かに見せる(読ませる)もの】なので、言いたいことがそれなりに伝わった方がいい、というのはあります。
詩保子さまの句について
『雪が降りワクワクしている子供を表した』とコメントされています。
ですが詩保子さまの句を見て、【こども】の様子が想像できるでしょうか?
わたしには想像できませんでした。
「銀世界」これは一面の雪野原のような意味の言葉ですね。この言葉に、雪が積もっているような風景は辛うじてあるかもしれませんが、
「煌めく心」これは誰の心のことを言っているのか、わかりません。作者の心のことでしょうか?
「煌めく心氷のよう」キレイですが冷たい心、というように受け取れます。
コメントに『直球すぎて』とありますが、私の感覚では逆で、【比喩】や【雰囲気が出るっぽい綺麗な言葉】が多すぎて、受け取った方は何を想像したらいいかわからない俳句になっています。
俳句というのはたった十七音(字ではなく【音】)という短さで伝えなければならないので、ある程度具体的なことを書かないと『全く伝わらない』ということになりがちです。
あらちゃん様からもありますが、まずは「見たまま」を伝えることが基本になってきますので、『伝えることを意識してみる』ことをお勧めします。
(想像の風景を描く場合も「伝える」という意識は同じです)
上達してくると、もう少し別のことも気にしなければならなくなりますが、まずは「読者に伝える」ことからお勧めします。
「見たまま」ということで、子が本当に「ワクワクしている」かどうかは本人しかわかりません。なので「子がワクワクしてそうな時にする行動」を描いたり、自分が子の気持ちになって「ワクワクしている」ことを表現したり、という方法があるかと思います。
たとえば、という句をいくつか置いていきます。
子が外で走っているならこんな感じです。
・雪降るや子ら白銀を駆け巡る
窓から、自分がこどもの気持ちで眺めているなら
・雪降りて銀の世界となる街よ
こどもの描写に徹するなら
・雪降りて子の眼差しは窓の外
こんな感じでしょうか。
ついでに季語の勉強をしつつ、引き続き、俳句作ってみてくださいね。
添削のお礼として、イサクさんの俳句の感想を書いてください >>
学校の授業で作った句です。
雪が降りワクワクしている子供を表しました。
誰でもわかる氷の輝かしさと、その冷たさを利用して子供の心境と外の寒さを同時に表そうと努力しました。
しかし、あまりに直球すぎて物足りない気がしてしまいます。提案等いただけると幸いです。