俳句添削道場(投句と批評)

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銀世界煌めく心氷のよう

作者 大出詩保子  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

学校の授業で作った句です。
 雪が降りワクワクしている子供を表しました。
誰でもわかる氷の輝かしさと、その冷たさを利用して子供の心境と外の寒さを同時に表そうと努力しました。
 しかし、あまりに直球すぎて物足りない気がしてしまいます。提案等いただけると幸いです。

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「銀世界煌めく心氷のよう」の批評

回答者 こま爺

おはようございます。

お三方がすでに色々コメントされているので、ちょっと方向を変えて、俳句の作り方としてとても大切なことをご説明します。

俳句は一種の連想ゲームと理解されれるのが良いかと思います。関連はするがあくまで新しい情報を、順次加えて行かないといけないと考えてください。

例えば、銀世界→氷→冷たいではなく、銀世界→子供→声が高い、銀世界→子供の声→山→こだまと、連想して行きましょう。

ちょっと難しいですが、この連想に、読者の想像も加わると最高です。

繰り返しますが、俳句は連想ゲームとご理解のほどよろしく。

句の評価:
★★★★★

点数: 0

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「銀世界煌めく心氷のよう」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

はじめまして。俳句初心者様ですね。

まず、なおじい様からも同じような言葉がありますが、俳句は【五七五というリズム】と【季語という詩の言葉】を利用して作る【詩】である、というのはなんとなくおわかりであるように思います。

そして俳句とは日記のような自己完結文学ではなく【誰かに見せる(読ませる)もの】なので、言いたいことがそれなりに伝わった方がいい、というのはあります。

詩保子さまの句について
『雪が降りワクワクしている子供を表した』とコメントされています。
ですが詩保子さまの句を見て、【こども】の様子が想像できるでしょうか?
わたしには想像できませんでした。

「銀世界」これは一面の雪野原のような意味の言葉ですね。この言葉に、雪が積もっているような風景は辛うじてあるかもしれませんが、
「煌めく心」これは誰の心のことを言っているのか、わかりません。作者の心のことでしょうか?
「煌めく心氷のよう」キレイですが冷たい心、というように受け取れます。

コメントに『直球すぎて』とありますが、私の感覚では逆で、【比喩】や【雰囲気が出るっぽい綺麗な言葉】が多すぎて、受け取った方は何を想像したらいいかわからない俳句になっています。

俳句というのはたった十七音(字ではなく【音】)という短さで伝えなければならないので、ある程度具体的なことを書かないと『全く伝わらない』ということになりがちです。
あらちゃん様からもありますが、まずは「見たまま」を伝えることが基本になってきますので、『伝えることを意識してみる』ことをお勧めします。
(想像の風景を描く場合も「伝える」という意識は同じです)
上達してくると、もう少し別のことも気にしなければならなくなりますが、まずは「読者に伝える」ことからお勧めします。

「見たまま」ということで、子が本当に「ワクワクしている」かどうかは本人しかわかりません。なので「子がワクワクしてそうな時にする行動」を描いたり、自分が子の気持ちになって「ワクワクしている」ことを表現したり、という方法があるかと思います。

たとえば、という句をいくつか置いていきます。

子が外で走っているならこんな感じです。
・雪降るや子ら白銀を駆け巡る

窓から、自分がこどもの気持ちで眺めているなら
・雪降りて銀の世界となる街よ

こどもの描写に徹するなら
・雪降りて子の眼差しは窓の外

こんな感じでしょうか。

ついでに季語の勉強をしつつ、引き続き、俳句作ってみてくださいね。

点数: 1

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「銀世界煌めく心氷のよう」の批評

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

大出詩保子さん、こんにちは。初めまして。
御句拝読しました。大出さんは先生でいらっしゃいますか?先日、当地にもまとまった雪が降り、子どもたちは大喜びでした。

御句、難しい点を含んでいます。
初めましての方にはキツく感じるかもしれませんがご容赦ください。

俳句は五七五と季語一つが基本ということはご存知と思います。「銀世界」は思い切り「雪」を連想させ.季語のようですが、まだ季語ではないようです。では、季語は?というと「氷」になりそうですが、御句の場合、「氷のような心」と単なる比喩になっており、こういう場合は季語とはなりません。
それに加えて、ワクワクしているはずのお子さんの姿がなく、見えたとしてもその心が氷のように冷たいように読めて、少し困惑します。

例えば、次のようなのはいかがでしょうか。

・雪景色煌めく子らの瞳かな

これも直球と言えば直球ですが、直球はいけなくないですよ!
よろしくお願いします。

点数: 0

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「銀世界煌めく心氷のよう」の批評

回答者 あらちゃん

句の評価:
★★★★★

大出詩保子様こんにちは。
御句綺麗に作りたかったのですね。
ですが正直、景が見えませんでした。
見たままを詠むと宜しいのかと思います。

子の肩に積もり積もりて六つの花

点数: 0

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添削対象の句『銀世界煌めく心氷のよう』 作者: 大出詩保子
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