「朝顔の鉢持ち走る下校の子」の批評
回答者 なお
やすさん、こんにちは。
御句拝読しました。もうすぐ、そういう時季ですね!
光景は思い浮かぶのですが、中七がちょっと忙しいかなと思いました。「鉢持ち走る」、鉢持ちの「ち」の重なりと、動詞二個の重なりのためです。
朝顔を持ち帰るのは終業式で翌日から夏休み、ですから楽しくて、重い鉢を持ちながらも走って帰る子供たちの様子を描きたかったのでしょう、と思います。ですけどそれは、
・朝顔の鉢を抱えて下校の子
でも十分に伝わるのではないかと思いました。
私もこの道場に入門して間もない頃に、同じような句を投稿しました。
「朝顔を抱へて帰り夏休み」
そして自分のコメントには、季語について「朝顔」と「夏休み」が重ならないかの心配がありましたので、その点をお尋ねしました。
皆さん親切に教えてくださいました。この時のイサクさんの指導と添削句ですが、
「俳句の基本はコトの報告よりモノの描写です」ということで、
・抱えたる朝顔の鉢夏休み
となさいました。そして季重なりについては、添削句でもそのまま二つ入っていることからおわかりのように、「朝顔はまだ咲いていないので、季重なりではありません」とのことでした。
ご参考になればと付記させていただきました。
朝顔、きれいに咲くといいですね!
点数: 4
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夏休み前に小学生が朝顔を抱えて帰る姿を見たことがありそれを詠みました。多くは親御さんが運んでいますが。