感傷の一人キャンプや缶チューハイ
作者 腹井壮 投稿日
コメント(俳句の意味。悩みどころ)
最新の添削
添削一覧 点数の高い順に並んでいます。
感傷の一人キャンプやカップ酒
回答者 三日酔いの防人
腹胃壮様、今晩は。焼酎は夏の季語ですね。夏の盛り、暑気払いに飲んだのが由来とか。段々と使わなくなる季語もあれば新しく生まれる季語もある。缶チューハイはそもそもの焼酎の由来に当たらないので季語には該当しないと思います。
感傷の一人キャンプや缶チューハイ
句からは、自らを見直すキャンプの様に感じました。下五をカップ酒としてみました。同じ酒でも缶チューハイより、深みや、滑稽さなど、様々な表情を出させると思います。私はあまり中七で切れ字を使うことはありません。中七の切れ字難しいですね。
点数: 2
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傷心のキャンプの空や缶チューハイ
回答者 ハオニー
こんばんは
冬に夏の思い出の句を詠むのも、訓練になりますね
甘酒や焼酎、泡盛が夏の季語なのは暑気払いのために飲まれたからです
チューハイ(酎ハイ)は近年の居酒屋で生まれたものであり、夏の季語である焼酎を炭酸やジュースなどで割った飲み物ですから、季語としての力は得られていないと思います
この一句を私なりに噛み砕いてみました
傷心の一人キャンプや缶チューハイ
この句は、フラレた人が一人でキャンプをして缶チューハイを飲んでいる様子でしょう
心理描写としては「キャンプをしてはみたけれど、フラレたあの人が忘れられなくて、チューハイ飲まずにはいられない」という後ろ向きな感情が見えてきました
キャンプと酒が組み合わさると、どうしても女々しいイメージがあります
決意を決めたような作者さんを描くには、「傷心の」と「一人」が重たい気がします
キャンプ(天幕生活)だけでは、読み手次第で想像できる映像が変わってしまいます
そこへ作者さんの意図を入れることができるかもしれません
「一人」を外して
傷心のキャンプの空や缶チューハイ
点数: 1
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「感傷の一人キャンプや缶チューハイ」の批評
回答者 森田拓也
腹胃壮さん
こんばんは
いつもお世話になり、どうもありがとうございます
今、自分自身の俳句の方向性で悩んでいます
例えば、短歌の塚本邦雄さんの世界観みたいな、
そんな奇妙な雰囲気の独特の世界観を自らの俳句で表現できるようになりたいと
思ってるのですが、まあ、今は俳句初心者なので基本に忠実にと心掛けてるんですけどね。
でもでも、徐々に良い意味での崩しっていうのかな、自らの独自の俳句世界を
築いていきたいです。
いつも、腹胃壮さんや、酔いどれ防人さんや、ハオニーさんに
大切に支えていただいてます。
どうもありがとうございます。
この句は、青春俳句を感じる哀愁があって、爽やかな句ですね。
僕だったら、下五を何にするかな。
ひとりキャンプファイヤー、あるいは、煙草の煙が寂しく消えたということで
「煙消え」とか(笑)。
それとか、主人公が大好きな女の子に振られた失恋の一人旅だとしまして、
「恋した娘(こ)」とか。
うーん、娘は、(こ)とは読めないかな(笑)。
「愛した子」「恋した子」とか。
ちょっと表現が硬いかな。
意味が通らなくなるかな(笑)。
点数: 1
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その他の添削依頼
優れた添削・批評は日本俳句研究会の記事として、転載、引用させていただく場合がございます。ご了承ください。
たまには自分もお題に沿った句を詠み添削を戴こうかと思い
感傷の一人キャンプの焚火かな
ベタな季重なりですね。
それでは中七を「や」で切って何かを取り合わせてみようと思い
感傷の一人キャンプや目玉焼き
感傷の一人キャンプやハムエッグ
もう少しキャンプと距離をとりたいと思い
感傷の一人キャンプや缶チューハイ
下六ではありますが口に出して読んでみるとギクシャクした感じはありません。
では桃は季語で桃の缶詰は季語に非ず。
ビールも缶ビールも季語でありましょう。
さて焼酎は季語で缶チューハイはいかに。
季語に対する解釈を含めて御意見や添削をよろしくお願い致します。
特に 感傷の一人キャンプや に続く下五を自分ならこう充てるという御意見があれば勉強になります。