「吾子迎う炊事洗濯まつ七日」の批評
回答者 イサク
こんばんは。
俳句で掛詞(かけことば)はあまりやらない方が・・世の中の「俳句の名句」には掛詞の句がほとんどありません。
ふたつの意味にとれるような川柳はありますね。
◆「炊事選択まつ七日」の語順のために「炊事選択(をする人を)待つ七日」と誤読する可能性があります。
実際、わたしも誤読しましたし、かこ様も誤読しているようです。
◆上五「吾子迎う」は終止形なのでここで一旦句が切れます。それ自体が悪いわけではないのですが、「吾子を迎える七日」という意味にしたいのならば、ここで切れてはいけません。
◆「待つ七日」ということは、まだ「七日」(季語)ではないのですよね?
ではこの句そのものは、何日なのか?
「七日」とは違う日なので、もやっとします。
そもそも俳句で「想像上の状況を伝える」のは非常に難しいです。
伝えることが優先では、報告文章になってしまって「俳句という詩」になりませんし・・・
とりあえず「生まれた子を迎える(妻を待つ)」と「自分で炊事選択(家事)している」を十七音にいっぺんに入れるのは大変なので、別の句にした方がよさそうです。
・子を迎ふる準備を終へて七日かな
・自らが家事したるなり松の内
点数: 1
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1月2日に元気な女の子が産まれました。
出産時の立ち合いは出来ましたが、コロナのせいで以降の面会は叶わず、
退院まで直接顔を見られませんでした。大変な思いをした奥さんに感謝しつつ、
不慣れな家事をしながら7日の退院を心待ちにしている状況を句にしてみました。
「待つ七日」と「松七日」を掛け合わせてひらがなにしてみました。