「蚯蚓鳴く杖突く老の傘の無し」の批評
回答者 なお
しゅうこうさん、こんにちは。
御句拝読しました。
そういう場面ではなかなか傘を差しかけてあげたりできないものですよ。ましてコロナ禍での昨今ですから。ソーシャルディスタンス。嫌な言葉ですね(笑)!
さて御句、老人の様子をお伝えになるのはいいのですが、いかにも説明という感じになっています。
私は、個人的にかもしれませんが、「老」は「老人」と言いたいなぁと思いました。限られた音数とは言え、その方が自然と思うからです。
・傘持たぬ杖の老人蚯蚓鳴く
語順を変えました。「蚯蚓鳴く」は、とても静かなさまを詠んだものと思います。作者には一瞬、全ての音が消えたような気がしたのだと思います。
点数: 1
添削のお礼として、なおさんの俳句の感想を書いてください >>
駅に向かう傘さす人込みを、杖を突いた年配の方が傘を持たずに家を出たのか、濡れながら交差点を渡る姿を見ました。横断歩道、短い駅までの距離ですが、誰もが素通り…そんな私も「傘、入られますか?」と言えないまま通り過ぎた時の事です。
このご時世、何が正しいのだろう‥と思った出来事でした。
「蚯蚓鳴く」と言う季語の感慨はこの状況と合っているのでしょうか?
助詞も色々試してみてこの選択をしました。
ご意見頂けますと幸いです。