「参道へ日傘に染みる街の音」の批評
回答者 塩豆
どうもはじめましてです。塩豆と申します!
「日傘に染みる街の音」という独特の表現から、松尾芭蕉の「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」を連想しました。比較をしてしまうのは宜しくない事かもしれませんが、俳聖の作品に似た表現、構成の作品が折角あるのですから、参考にはなると思います。
さて、まず「日傘に染みる街の音」という表現ですが、私にとっては何となく分かるような分からないような…、といったところです。もちろん、分かる人には分かるのかもしれません。一方、「岩に染み入る蝉の声」という表現では、よりありありと場景、音が簡単に想像できます。やっぱり芭蕉の用いた表現の方が一枚も二枚も上手なのではないでしょうか。そしてそれを決定的にしているのが上五の差です。芭蕉は「閑けさや」としてやや抽象的な事を言い、後に登場する「蝉の声」の印象を鮮烈にしています。はなれうたさんの作品では更に一つ具体的なものを言ってしまっているので、「街の音」が生きてこなくなります。
ぜんぜんダメな作品などでは決してないと思うのですが、やはり芭蕉と比べてしまうと見劣りはしてしまいます。俳聖はスゴすぎる…。
点数: 1
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ちょっと添削しました。