俳句添削道場(投句と批評)

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影伸びて吾子にかかるや秋の海

作者 若草あやめ  投稿日

要望:厳しくしてください

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

デビュー2日目です。
たくさんのコメント勉強になります。
ありがとうございます!
またまだ陽射しの強い日々。波打ち際で遊ぶ娘(1歳)を微笑ましく思いながら、ふと影を見るとずいぶん長くて秋を感じたという詩です。
最後、海とするか、波とするか迷いました。
かかるは、波が足にかかる様子、私の影が娘にかかる様子、どちらも現したいなと思いました!
よろしくお願いいたします。

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「影伸びて吾子にかかるや秋の海」の批評

回答者 なおじい

こんにちは。若草あやめ様、いつもお世話になってます。

御句、秋の日に、波打ち際で小さなお子さんと楽しく遊んでいる。まだまだ暑いなとか思っていても長い影がお子さんまで伸びているのを見てふと秋の訪れを感じる、そんな句ですね。わかりやすくて、私は好きですよ。

ただ、気になる点が、二点ありました。
いずれもイサクさんとげばげばさんがご指摘になっておられますが、厳しくしてくださいとのことですので、私からもお伝えします。

まず「秋の海」。あやめさんのようなお若い方はご存知ないかもしれませんが、その昔、トワエモアという素敵なデュエットがありました。名曲「誰もいない海」その歌い出し「♪今はもう秋 誰もいない海〜」を思い浮かべました。そうです。秋の海は寂しいのです。あんなに人がいたのに…みんなで騒いだのに…。辛いのです。お子さんと波打ち際で楽しく遊ぶ景色には合いませぬ。

次に、「かかる」を掛けたこと。百人一首ではよく出てきますね。待つと松、眺めと長雨とか。上手いなぁとか思いますよ。私は短歌から俳句に入りましたので、最初はなんとかこれを取り入れようと思いました。なぜって、短歌より短い十七音しかないのですから、効率的に表現しないと、とか思って。
しかし、ご評価は芳しくありませんでした。よほど上手に詠み込めば評価は高いのだと思いますが、初心者が手を出すと必ず無理が出る。俳句では掛詞は考えないほうがいいようですよ。

そして提案句ですが、げばさんからいい句が出ていますのでそちらに譲ります。普段は、げばさんの句がいくらいいなと思っても、悔しいので(笑)、必ず自分でも置かせていただくのですが、今回は特にいいのでやめときます(笑)。

また読ませてください。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「影伸びて吾子にかかるや秋の海」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
2日目、精力的な作句、いいですねー。素敵です(*'▽')

今回は秋の日に影が長くなる感じ、波しぶきがお子さんにかかる感じですね。
ちょっと「かかる」を両方にかけていくというのは17音でしかけるにはむずかしいかもしれません。あと、「秋の海」がちょっともの悲しく感じてしまって、、成長していく吾子をなんか遠く感じるような味わいで読んでしまいました。ただの秋の季節の海というより、少し哀愁を感じてしまいます。
季語を「秋の日」とかうららかな秋の天気にしてもいいのかもと思ったり。

秋うらら海辺の吾子の影長し
秋の日や海辺の吾子の影長し
秋日和うみべの吾子の影長し

こんな感じになりました。影はお子さんの影になりましたし、影や波しぶきがお子さんにかかっていくという句意にはなりませんでしたが、17音で無理せず入れるとこれが私の限界かなあと。「かかる」という感じを入れると、何の影が吾子にかかっているの?という説明とかが必要になって17音でいくのがむずかしいかなあ。さらりとできるよー、と提案あるかもですが。

秋うらら子にかかりたる母の影

影が子どもにかかるというだけで不穏な感じになっちゃいました。むずかしいかもー。

点数: 2

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「影伸びて吾子にかかるや秋の海」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

再登場。
クロックスの句にコメントありがとうございます。

あれは「今朝の秋」ということで、季語は立秋の句でした。まだどんぐりや落ち葉のない8月頭のころで、クロックスって穴がいっぱい空いてて、夏は気持ちいいのですけど、今朝、クロックス履いて外に出たら、その穴から少しひんやりした風に気づき、あ、立秋?秋来た?って気づくという句でした。今年の秋はクロックスの穴で気づいたげばでした(*'▽')コメントありがとうございます。

点数: 1

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「影伸びて吾子にかかるや秋の海」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

精力的に作句してらっしゃいますね。

「かかる」という単語を使って、「波が足にかかる様子、私の影が娘にかかる様子」を両方入れて、句として破綻なく成立させるのはおそらく上級者レベルです。
季語「秋の海」などの海に関わる言葉で「波がかかる様子」は想像させられますので、「影」だけにしても良いのかな、と思います。

その「影」も、「自分の影が子にかかる」を説明するのは十七音では苦しくなりそうですし、げばげば様の言うとおり何か不穏なイメージも湧いてきます。
俳句は「イメージ共有の文学」でもありますので、勘違いされそうな描写は省いていった方がいいですね。

季語「秋の海」の持つ「夏の海にはない寂しさ・静けさ」という印象はまた別の話ですが・・・場所を表したいなら「秋の浜」「秋の磯」かな・・・それでも「夏と比べた寂しさ・静けさ」という意味は発生します。
あるいは別の秋の季語を選んで、季語でない部分で「海辺」を表すのもありです。これもげばげば様が先に提案していますね。

・遊ぶ子の影の長さや秋の浜
・秋日和波打ち際の吾子の影

テクニック論ですが「秋」「影」と出せば「長い」と言わなくても「影が長い」ことを受け手が想像できる、というのが上記の二句目です。

点数: 0

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