俳句添削道場(投句と批評)

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風止んで花野静かに人拒む

作者 知世  投稿日

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

花野、なんでだろう難しい。
名月くらい難しい。
既存のイメージが強すぎるからでしょうか。
しんとした花野は怖い。また花野が怖い句を作ってしまいました。
サワサワしている時は手招きしてるような親しみを感じるのですが。

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「風止んで花野静かに人拒む」の批評

回答者 なお

こんにちは。知世様、いつもお世話になってます。
先日は、知世さんの「振り向いたお母さんが怖い」という句に対して、私の鑑賞力の無さからネガティブな反応をして申し訳ありませんでした。
今回の句についての知世さんおよび皆さんのコメント、というよりこの度の兼題でお詠みになった多くの皆さんの「花野」のイメージが、妖しい、怖い、魔界とか、とにかく私の持っているイメージと異なることがわかってきました。
能天気な私にとって花野とは、以前投句もしましたが、アパート選びの決め手となったコスモス畑であり、山歩きの途中で疲れた我々を出迎えてくれた高山植物のお花畑なのです。
そこには穏やかな優しさこそあれ、マイナスのイメージを感じたことはなかったのです。
もちろん、このたび俳句を始めるにあたり、秋の季語としての「花野」には、華やかな春の花々とは違って、野の花の集まりであり、冬を迎える前の束の間のささやかな美と侘び寂びを併せ持ったものであることは学びました。
これからは、俳句の季語の世界をさらに理解できるようがんばります。

知世さんには、げばさんがおっしゃっていますように、「普通の詠み、読み手の共感」ということに拘らない「知世ワールド」の発想はぜひ磨きをかけ続けていただければと思います。私もたまにはコメントさせていただきたく、よろしくお願いします。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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しづまりて花野は人を拒みけり

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんばんは。

御句、中七下五が本来言いたい描写、だと思います。
というか「花野が人を拒む」が最重要ですね。

とすれば上五「風やんで」が少し邪魔に見えました・・・上五に迷ってやむをえず理由・説明を置いたような?気がします。
「風やんで」「静かに」の重なりが、くどい感じもするので・・・
他の要素を入れる案もありそうですが、コメントから追加材料も思いつかなかったので、いっそシンプルにという提案句をおいておきます。

季語への悩みは、
うーん、語ると長くなるので別の機会にします。

点数: 2

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「風止んで花野静かに人拒む」の批評

回答者 卯筒

句の評価:
★★★★★

風なく静まり返った花野は結界のような怖さがありますね。
穏やかに手招きをするようなどこか温かみのあるような情景ではなく冷たくどこか拒絶するような情景も秋のもの悲しさを感じる良い句ですね。

点数: 2

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「風止んで花野静かに人拒む」の批評

回答者 げばげば

句の評価:
★★★★★

こんにちは。
いつも深いコメントありがとうございます。

釈迦牟尼の句、コメントありがとうございます。
そうなんです。歩いたその場所から花野になっていく感じです。
「釈迦牟尼の歩いた後は花野になっていく」そうは詠めてないですよねー、、。
確かに生まれたときだと、季節外れかなー。でも、釈迦の歩いたあとの花はチューリップや菜の花やヒマワリでなく、花野のイメージではあるんです、季節違いだけど。

御句、「花野」にどんなイメージを持つかというのがいろいろあると思いますが、どこか怖いというのはわかります。私は昔見た黒澤映画の「夢」の映像が頭にこびりついていて、狐の嫁入りのシーンとか地獄の鬼とか、いろいろ印象的でしたが、その狐が住むところに短刀を返しに行く道が花野だったことが結構印象的で。
花野というと、どうしても発想が現実的でないものに結びついてしまうというか。

話はそれましたが、御句、そういう意味で、風がやんでいる花野が人を拒むというのもわかるというか、花野が拒むのか、人の方がそういう花野を畏れるのか。

コメントにあるように、普通なら風に揺れて人を手招いている花野を詠むのではないか、その方が読み手にとっては共感が得られやすいのではないかというところを、でもやはり人を拒む方の花野に惹かれてしまうというところが知世さんの独特のワールドなのではと思うし、たしかに万人にすっと理解されやすいとかひとりよがりになっているだとかそういう視点を持つことも大事かもしれないけど、それは一旦置いておいて、その発想をぜひ抑えてしまわないようにはしてほしいなあと私は思ったりもしています(^▽^)/

点数: 1

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