俳句添削道場(投句と批評)

以下の俳句の添削・批評をお願いします!

鶺鴒が涼を求めて夏の川

作者 くりもな  投稿日

要望:厳しくしてください

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

セキレイは秋の季語で季重なりになっているのは理解していますがセキレイ自身は名詞として扱ったつもりです。
「夏の午後」としようとも思ったのですがそれでは水浴びがわからないかなぁと思い川としました。
2句目の投稿です。よろしくお願いします。
https://twitter.com/kurimonaka1/status/1416529925629112320

最新の添削

せせらぎさわやか鶺鴒の水浴び

回答者 げばげば

こんにちは。
はじめまして。くりもなかさん。

とても美しい写真ですね。鶺鴒が水浴びしているところ初めてみました!なんとも愛らしい。

御句拝見しました。みなさまがすでにおっしゃっていますが、やはり中七の涼を求めて、を書かずに描写したいですね。「涼求めてか」とするならまだ見ている側の想像比喩として捉えられますが、別の描写をしたくなります。
兼題を見ていると、「鶺鴒」「水浴び」「川瀬」の映像はほしいなとなりました。
私はあえて秋の提案句です。音が聞こえる感じも出して見ましたが、さわやかも季語で、重なりはあります。季重なりはやはり難しい。

しかし、こんな瞬間の写真を撮れたら楽しいでしょうね。そっと静かにシャッターを切るくりもなかさんの方にも詩情を感じるのは私だけでしょうか。

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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鶺鴒の瀬に休みたる夏の川

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

二度目の投稿嬉しく思います!そして、季語の現場に身を置かれていること非常に羨ましく思います。

季重なりの問題ですが、ダメということはありません。ですが、かなりの高等技術ではあるので、俳句として成功させるには配慮が必要です。
鶺鴒は、夏〜冬にかけて国内でも多くみられるということで、「夏の川」という季節が動かない季語がある以上、これは明確に「夏」であり「夏の川」の句です。こうした季重なりを行う場合、一つのやり方は、きちんと「夏の川」を主役に立てる工夫を入れることです。この句では「が」が鶺鴒を強調しすぎですかね、

「夏の川」は、夏の暑い時期に涼を求めることそのものが、この季語の本意です。なので「涼を求めて」と言ってしまっては、ただ、季語を説明しているだけとなります。鶺鴒が夏の川にいれば、それは涼を求めていることは言わずもがな。(それが季語の力です。)また、「涼を求めて」は描写でなく説明なので、なおじいさん仰るように、説明せずにそう思わせるかが大事ですね。

点数: 2

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鶺鴒の羽を濡らして川流れ

回答者 なおじい

句の評価:
★★★★★

くりもなか様、こんにちは。
翡翠でもお邪魔しました。

御句、鳥シリーズですね。写真もあり、愛鳥家にはたまりませんね。

御句、ご自身でも認識しておられますが、鶺鴒は秋の季語です。名詞として扱うとのこと、私は季語について人に指導するほど詳しくないのですが、下五が夏の川となっていますので、それとの関連がいかがなものかというのが心配です。
もう一つ、中七で涼を求めてと言っておられますが、これは不要か、他の言い方に出来るのではないかと思いました。暖を求めて来るはずがない、という感じです。

提案句は、そのような懸念を排除して、せっかくの主人公の鶺鴒を季語に据えました。それでもなんだか、川の流れに視点が行ってしまっている感じが拭えず申し訳ないです。

会社や家の近くでよく見かける尾の長い鳥の名前を知りたいと思います。

点数: 1

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ここちよき風よ鶺鴒の水浴び

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

おはようございます。

写真、とてもいいですね。

さて、中七「涼を求めて」について、なおじい様の指摘と重なりますが、問題が二点。
◆「涼しい」という夏の季語が入っています。
◆なぜ鶺鴒が「涼を求めて」いると言えるのか。鶺鴒は体を洗っているだけかもしれません。この中七は「描写」ではなく「作者の思い込み」ですね。(「涼を求めているように」と描写を「比喩」にするならば大丈夫ですが、比喩にする意味はあまりないですね。)

全体では、
◆写真を見ていない人が「水浴び」だとわかるのか?なぜ「水浴び」と言わないのか?
 私は、鶺鴒と言えば「川原にいる」のが当たり前なので、句を見ても水浴びとは思いませんでした。川原でも、道路や広場よりは涼しいですよね・・・
◆季重なり問題、おっしゃる通り「鶺鴒を描写しているが季節は夏」とすることも可能なのですが、この句は秋でも問題ないのでは?(「残暑」「秋暑し」など、秋の暑さを表す季語があるくらい、秋も暑いです)。今、秋の句を詠んではいけないというルールはないのですよ・・・(当季当季という人も中にはいますが)。

提案句は「水浴び」という夏の季語っぽい何かを使って、初秋の渓谷っぽい雰囲気にしてしまいました。
俳句で「詩を作るために」許容されている「あり得るような嘘」です。

点数: 1

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添削対象の句『鶺鴒が涼を求めて夏の川』 作者: くりもな
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