俳句添削道場(投句と批評)

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翡翠と湖面が青を競い合い

作者 くりもな  投稿日

要望:厳しくしてください

コメント(俳句の意味。悩みどころ)

鳥の写真を撮りながら俳句を詠みたいなと思いはじめました。カワセミが獲物に向かってダイブするところを読んでみました。よろしくお願いします。

https://twitter.com/kurimonaka1/status/1416177719100858377

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「翡翠と湖面が青を競い合い」の批評

回答者 げばげば

こんにちは。
素敵な写真ですね。これを自分で撮られるのですからうらやましい。それくらいシャッターチャンスを待たれているのでしょうか?

さて、御句。たしかに青色の対比は美しいのですが、こんな飛び込む瞬間を捉えられているのであれば、その光景を句にすればいいのに、と思っていると、もうすでに、みなさまのコメントのように、そういう句はたくさんあるのですね。しかもその一瞬をどのように描写すべきかとても勉強になります。

またぜひ素敵な写真と、そしてその光景の俳句を楽しみにしています!

句の評価:
★★★★★

点数: 1

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「翡翠と湖面が青を競い合い」の批評

回答者 卓鐘

句の評価:
★★★★★

初めまして。素敵な写真ですね。こういうのを俳句にしたいと思ったというのは非常に嬉しいです。(俳句仲間は増えるほど楽しい。)

ただ、「競い合い」の擬人化では、「カワセミが獲物に向かってダイブするところ」は詠めてないです。わかりにくくそれっぽく表現するのが俳句ではなく、写真のように表現したいことにピントを合わせてそこを的確にわかりやすく言葉で切り取るのが俳句の基本となります。比喩や擬人化は高等技術で、それによって映像やシーンが明確になる場合に成功しやすいですが、「競い合い」ではわかりにくくなるだけですね。

「カワセミが獲物に向かってダイブするところ」とありますが、この句は、カワセミの青と湖の青の対比に焦点が集まっています。カワセミの青と湖の青を言いたいのか、ハントにおける躍動感を描写したいのか。これもはっきりしたほうがいいです。

ここでは、コメントの通り躍動感だと思いますので、カワセミの青と湖の青の対比は読者の脳内で思わせることとしましょう。(季語を言えば、その季語の五感情報や周囲の季節の風景、様々な連想を表現できるというのは俳句の約束です。)

本当は、提案句を出そうと思ったんですが、思いついた感じより良い例句がいっぱいありましたので、それの紹介にとどめます。

翡翠の一閃湖を彈ませて 小澤克己
翡翠の一閃瑠璃を放ちけり 檀原さち子
翡翠の一直線の日のしぶき 豊田都峰
翡翠を放ちし湖のさざれなみ 西山美枝子
翡翠の水面へ凝視つづきけり 渡辺立男
青き矢と紛ふ翡翠飛び立てり 川上恵子

いずれもダイブする翡翠の一瞬の鋭さ、ダイブ前の鋭い目、などの一瞬を言葉で的確に切り取っていると思いませんか?

点数: 2

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「翡翠と湖面が青を競い合い」の批評

回答者 イサク

句の評価:
★★★★★

こんにちは。

ご自分で写真を撮られているのですね!
翡翠と出会えるとは羨ましいです。生で見たことがないのですが、意外と人里近くにいるらしいですね。

そのためか、俳句の世界でも「翡翠」は大人気で、「青い」や「水面」との対比などは類想類句のオンパレードで・・・某査定番組で言うところの「凡人」(=ふつうのひと)になるわけです。あの番組で50点ぐらい。順位で3位~4位ぐらい?

「翡翠」に限ったことではありませんが、いかに、句の受け手が自分たちで想像してくれそうなこと(翡翠で言えば「青」など)に文字数を使わず、共感を呼びながらも、自分独自の言葉で自分の俳句として作り上げていくか、というのも作句の難しさのひとつです。

そのための考え方や例句は卓鐘様が出してくださっていますので、こちらでは控えます。

点数: 2

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翡翠や湖面の青と競う碧

回答者 なお

句の評価:
★★★★★

くりもなか様、こんにちは。

御句につき、獲物に向かってダイビングするほうは、卓鐘様が細かく解説してくださっていますし、名句も多数ご紹介くださっていますので、私は勝手に青の競い合いのほうを詠ませていただきます。最後は「あお」と読みます。

点数: 2

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添削対象の句『翡翠と湖面が青を競い合い』 作者: くりもな
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