薄墨の雲颯爽と夏燕
回答者 秋沙美 洋
卯筒さん、こんにちは。
夏燕の飛び回る映像が浮かんでくる一句ですね。
数点指摘しますと、「墨染めの雲」という表記が相応しいか少し疑問です。コメントには水墨画のような空とありますが、墨染めだと漆黒の色合いを想像してしまうと思います。
「追われる」という表記も、実際には雲が燕を追いかけている訳ではないので、「そのように見えました」という作者の主観の域を出ません。ここも直したいですね。
「薄墨の空より出でし」くらいにしておくと実景に近付くかなと思います。
添削では薄墨の雲の陰鬱さと夏燕の軽やかな感じを対比する狙いで「颯爽」を用いてみました。いかがでしょうか。
点数: 1
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もうすぐ雨が降るような雲と子燕にたちの待つ巣に帰ろうと急ぐ親燕を水墨画のような感じだと思い詠んだ句です