「春暁や風の解れてゆく匂い」の批評
回答者 慈雨
添削した俳句: 春暁や風の解れてゆく匂い
田上大輔さま、こんばんは。
佳い句ですね! 風が解れるという表現自体に詩がありますし、風の中から冬には感じられなかった草木の匂いがしてくる感じがします。
句を読みながら、ゆったりとした春の明け方に自分も身を置いている感覚になりました。
添削というより、好みの範囲で…。
この句の雰囲気から、私は「かな」の詠嘆を使いたくなりました。
「かな」は夏井先生などが「私はこう感じたけど、あなたはどうですか」と問いかけるような切れ字、と解説されています。こういった句に合うんじゃないかなぁ。
「解(ほつ)れる」の文語「はつる」を使って、
・春暁の風のはつるる匂ひかな
もちろん原句で十分に佳い句です!ありがとうございました。
点数: 1